文学部/国際言語文化研究科

(平成29年度学生募集停止)

国際言語文化研究科の教育

長畑研究科長の挨拶

国際言語文化研究科は、学際的研究、グローバル化に対応した人文学・社会科学領域における世界の言語と文化を研究・教育する機関として、名古屋大学、中部東海地区のみならず、日本全体、世界の中で独特の位置を占めてきました。

本研究科は、日本言語文化専攻と国際多元文化専攻を有し、国際多元文化専攻には「社会連携」によるメディアプロフェッショナル・コースと、独自の教育プログラムに基づいた英語高度専門職業人コースも設置されています。また、名古屋大学の「グローバル 30」(G30)に参画し、すべての授業を英語で行う「比較言語文化」プログラム(the Comparative Studies of Language and Culture Program)も擁しています。

外国からの留学生を半数以上受け入れるという条件で始まった日本言語文化専攻では日本語および日本文化教師養成を強く推し進め、有用な人材を輩出してきました。国際多元文化専攻では、学際的・先端的研究や地域文化研究を推し進め、ジェンダー研究、メディア研究でも目覚ましい成果を上げています。英語高度専門職業人コースでは、中高等教育や実業の現場で、英語を使用して活躍する教員・実業人などのリカレント教育において実績を上げてきました。G30「比較言語文化」プログラムは、英語だけで講義を行い、英語で論文を執筆するという世界に開かれたプログラムで、多様な学術的関心に従って、多くの国から学生が集まっています。

国際言語文化研究科は、不安定で不確実な世界情勢・社会の中で、グローバルに活躍する人材の育成に向けて、語学力、文化理解力ならびに発信力を強化するプログラムを提供し、これまでに約 1,000 人の修了生を世に送り出してきました。その多くが、国内外で、また社会の様々な領域で活躍しています。

このたび、名古屋大学の人文系再編により、国際言語文化研究科は学生募集を停止し、所属教員は新たな大学院に属することになりました。しかし、本研究科在学生の教育・指導は継続して行います。また、国際言語文化研究科のそれぞれの教員は新たな組織(人文学研究科、情報学研究科)にて引き続き研究・教育を行います。本研究科の教員とともに研究したいと考えている皆さんは、教員の所属先となる研究科の門を叩いてみてください。新たな研究科においても、国際言語文化研究科が提供したものと同様の、質の高い教育・研究の場が用意されているはずです。