講師 | 井原伸浩 准教授 |
---|---|
開講部局 | 文学部/国際言語文化研究科 2015年度 後期 |
対象者 | 国際言語文化研究科 メディアプロフェッショナルコース (2単位) |
本講義のテーマは、アジアにおけるマス・コミュニケーション史である。前期『アジアのメディア』の授業内容を踏まえ、本講義では、アジア諸国におけるマス・コミュニケーションを通じた報道が、いかに国内の政治体制や経済水準および開発状況によって影響を受けてきたか、そうした中でメディアはいかなる役割を果たしてきたのか、また、そうした中でマス・コミュニケーションがメディアや政治に与える影響はいかなるものであったのかに関する知識、視座、分析手法およびそれらを研究でいかに使うのかに関して学ぶ。
以上のねらいのもと、本講義を受講した学生は、アジア諸国のメディア史やメディアの分析理論のみならず、アジア諸国の政治体制やその政治史を学ぶ。とりわけ、ナショナリズムと国民統合、メディアとイデオロギー、メディアとプロパガンダ、開発コミュニケーション論および文化帝国主義とその批判に関する事例、理論研究を取り上げる。授業では、これらを講義形式で論じるほか、古典を含む文献の輪読、さらには、受講生とのディスカッションを通じて理解を深める。さらに、論文の構成や研究の進め方の基本についても講義し、執筆した研究計画書をいかに論文へと発展させるかに関し、必要な知識や技術を習得する。また、取り上げるテーマに関しては、受講生の関心に応じて変化することもあり得る。
留学生にとってもわかりやすい授業を目指し、毎回 4〜50 枚のスライドを用意して、議論のビジュアル化に努めています。また、専門科目の知識を増やすだけでなく、修士論文の執筆に不可欠な、論文の構成や書き方に関する理解を深められるような講義を行っています。
特にないが、前期の「アジアのメディア」とあわせて受講することが望ましい。聴講の可否に関しては、個別に相談する。
講義中に配布および指定する。
初回の講義には必ず出席すること。
アジア・コミュニケーション
1970 年代の日本による東南アジアイメージ外交
期末レポート(40%)、課題への取り組みなど講義への貢献(60%)。なお、5 回以上欠席した場合は単位を認定しない。
July 06, 2016