名古屋大学教員として研究・教育・管理に35年間向き合えたことにまず感謝したい。専門は農業経済学であるが、東海地域に向き合うと、農地価格高騰に伴う近郊農業再編や、自動車産業による農村労働力包摂と兼業農業再編など、次々と面白くて重要なテーマが見つかった。日本経済の国際化とともに私の研究も途上国に拡がった。スーダンの砂漠化を引き起こす機械化農法を見つめ、中国の農業技術契約普及方式の評価、バングラデシ ....
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授業一覧
名古屋大学に入学して45年、助手になって35 年、これまで長い間多くの人たちに支えられ、平成21年3月で定年退職となります。この間、環境専門委員会や緑化ワーキンググループの一員として、名古屋大学全体の緑化のあり方、風致地区に属する部分の緑地の保全など、いろいろな場面で大学運営の小さな部分でも担うことができたのは、ひとえに多くの方々に助けられてきたものと感謝いたします。また、留学生の増加に伴い、 ....
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私は1992年に農学部附属演習林教授として公立研究機関の研究員から農学部に赴任しました。私にとってはじめての大学勤務でしたので大学での生活はすべてが新鮮でした。それから16年 6 ヶ月が経ち定年退職を迎えることができました。 ここまで仕事が遂行できたのは研究室と演習林のスタッフ、 また院生や学生の皆様のおかげだと感謝しています。 大学では優秀な学生や院生たちと仕事をすることができました。今 ....
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名大入学(1965)以来、45年間を大学で学んだ。名大でお世話になったのは、学生・研究員・教員として計24年である。 当時の教養部には、授業等に独特なスタイルの先生が多数お られた。私は柔道に熱中し、若さに付随するさまざまな悩みの中に生き、人生にとって重要で多感な教養時代を「友人と 自由と孤独」の中で自律的に送ろうともがいていた。 大学の誕生は13世紀の初頭で、ボローニャ、パリ、オック スフォ ....
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Although lipids are used by humans since ancient times, they were studied only through the nineteenth century by scientists, probably because they are difficult to separate and identify. Lipids are on ....
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最近思っていることですが、大学における高等教育もすでに100年以上が経過し、変わる必要性が求められているのではないでしょうか。旧態依然とした講義形式から「考える授業」へと変わりつつあるようですが、世界で活躍する次世代を作るには、大学はどうあったらいいのでしょう?先進国では、社会全体がネオテニー化する傾向が強く、多くのことを他人の判断に任せ、適切な自己判断がしにくい人が増えています。リーダシップ ....
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現在、生命科学分野は、遺伝子の一次配列情報、遺伝子発現情報や、蛋白質・核酸の立体構造情報など、様々な情報がデータベース化されており、その量は毎年凄まじい勢いで増大しています。現代生物学およびそれと関連する学問領域において、それらのデータベースにアクセスし、情報を正しく収集し、それを科学手的に解析することは、必要不可欠な技術と言ってよいでしょう。本講義では,これら生物情報工学の基礎となる概念・手 ....
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1994年12月に京大ウイルス研究所から名大農学部に赴任しました。当初は阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件など暗い世相が待ち構えていましたが、東山公園や近隣の見事な桜に癒されました。研究所とは異なって多くの学部/大学院学生と接することにより、気持ち的にとても若返ることができました。肉体的な衰えは仕方ないとしても精神的な年齢を若く保つためには、新しいことに絶えず挑戦する意欲をもち続けることがその秘 ....
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昭和53年より名古屋大学大学院医学(現、医学系)研究科生化学第二(現、分子細胞化学)研究室に大学院生および助手として合計で9年間在籍し、その後平成20年よりに名古屋大学大学院生命農学研究科栄養生化学研究室に教授として約11年間務めました。従いまして合計で約20年間もの長い間名古屋大学にお世話になりました。私の専門は、生化学を基礎とした栄養学ですが、名古屋大学で研究を実施できたおかげで、自身のラ ....
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名古屋大学の教員として二度お世話になりました。若い人たちと未知の生命分子の研究に取組み、成果を論文にまとめ、世界の研究者と交流のできる特別な環境を享受できた年月でした。2011年春には、大震災・事故があり、多くの人と同様に、広く周りの人のためにこそ人は懸命になれるという気持ちの中で大学としての対応にも取組みました。研究科運営、大学の評価・総合企画、博士課程教育プログラムも担当させていただき格別 ....
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平成7年に農学部に着任してから17年が過ぎ、この3月末で定年退職いたします。大学を卒業し、農林水産省の研究機関で長年研究をしていましたので、大学に戻ったとき、その変貌に戸惑いました。学科組織、カリキュラムおよび研究室名称などの改変、大学院生や女子学生の増加さらに教職員の多忙化など、学生時代に描いた農学部の雰囲気は一掃されていました。その後も大学院重点化、法人化、法人評価、学部改組、予算縮減など ....
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最終講義の資料と映像は「講義資料」のタブでご覧いただけます。 ....
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植物を特徴づける機能として光合成があげられます。光合成は地球の物質循環を規定する因子であり、光合成効率の最適化や向上が生命科学の重要課題の一つとされています。本授業では、光合成の光化学反応と炭酸固定反応に関する生理学、生化学を詳しく講述します。さらに、高温や乾燥気候に適応進化した光合成様式の多様性を学ぶとともに、その代謝機能と密接に関連した組織・細胞構造の分化についても紹介します・また、移動できな ....
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生物が食物あるいは栄養成分として摂り入れた物質は、エネルギーを得るため、あるいは自らの構成成分を作り出す素材を得るために様々な仕組みで代謝される。本講義では酵素触媒反応の特徴、酵素反応の速度論、解糖系をはじめとする代謝経路と調節機構、生理的意義、さらに酸化的リン酸化によるATP生産機構とその調節などを中心に代謝のダイナミズムについて深く理解できるよう講義する。 ....
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※この講義は、担当教員により内容が多少変更されることがあります。農業は人々の生存を保証し,国の基盤となる重要な産業であり,発展の先頭を切るべき産業です.他の産業同様,農業の発達には農業技術の普及は言うに及ばず,社会的あるいは経済的な基盤の整備が必要不可欠です.カンボジアは現在各国からの支援を受けながら急速に復興の進む途上国であり,このような発展途上にある国の農業を見ることにより,農業そのものの ....
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自然環境と生態系に育まれた人間社会が、その歴史の中で形成してきたアントロトープを概観し、生態系と人間社会の共生、あるいは環境保全と人間の利用のバランスを人間サイドの視点から総合的に捉えることを目的とする。 この講義では、森林と人間のかかわりあいの変遷を学び、近視眼的な経済性原理によって左右される森林観について環境倫理の視点からの理解を深める。そして、生物環境科学におけるヒューマンファクターの視 ....
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私は1971年4月に名古屋大学農学部附属生化学制御研究施設で教務職員として働かせて頂くことになりました。その前は、理学部の大学院生として、低分子化合物のX線結晶構造解析の研究をしておりました。理学部から農学部に移った時に、初めて生物を対象とする学問の大変さに気づきました。生物は毎日しっかり見ていないと大切なサンプルを得ることすらできません。私は植物や光合成微生物を対象にさせて頂きましたが、生き ....
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センター設立半年後の1999年10月、教授として多国籍企業から転職して以来、10余年の間、とてつもなく忙しく、また楽しく過ごさせていただきました。それまで開発途上国へは農薬開発でよく訪ねたが、赴任後は、開発問題で訪ねることになった。学生時代、ベトナム戦争反対運動に加わったが、それ以外何も出来なかったことに責任を感じていたので、インドシナ半島諸国の農学系大学の教育強化に取り組んだ。特にこの戦争が ....
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動物が生き残るために必要なものは何か? 食べ物がまず第一に必要だろう。ついで、配偶相手を見つけ子供を残すことが必要だ。これがうまく行けば、当面その動物種は地球上に生き残ることができる。動物の感覚器は、この2つの生物過程をうまく行うためにあると考えても間違いは無いと思う。感覚器は情報と知識の窓口になる。生きてゆくためには常に感覚を研ぎすましておかなければならない理由はここにある。授業では、感覚器だけ ....
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哺乳類の内分泌系、生殖機能、腎臓の働き、消化・吸収などについて講義する。講義の前半(内分泌系、生殖、腎臓)は束村が担当し、後半(消化・吸収)は村井が担当する。 ....
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生物圏(あるいは植生圏)における水・エネルギー循環の実態を理解し,植物がこれらの諸循環にどの様に影響しているかを考える. ....
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農業生産の現場あるいは農業生産を支えるさまざまな活動の現場、さらに農業に直結する応用研究の現場などを実体験することにより、農業生産の臨場感を味わうとともに、講義や実習で学んだことがどのように農業生産に結びつけていくかを実感する。 ....
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昭和53年3月に名古屋大学へ赴任して以来、私の人生の半分以上を名古屋で過ごしました。東大大学院ではキクの植物ホルモン、博士取得後は、オーストラリア国立大学理学部科学科でユーカリの植物ホルモンの生物有機化学的研究を行いました。名古屋では、並木満夫名誉教授、川岸舜朗名誉教授という、素晴らしい指導者に恵まれ、また、多くのスタッフ、共同研究者、職員の皆様、また、優秀な卒業生と共に、産学連携も活発に行う ....
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