花色の遺伝から植物組織培養まで

2008年度 退職記念講義

講師服部一三 教授
服部一三 教授
開講部局農学部/生命農学研究科
日時2009/2/9 13:05-13:50
場所農学部第12講義室
服部一三 教授
講師服部一三 教授
開講部局農学部/生命農学研究科
日時2009/2/9 13:05-13:50
場所農学部第12講義室

定年退職を迎えて

名古屋大学に入学して45年、助手になって35 年、これまで長い間多くの人たちに支えられ、平成21年3月で定年退職となります。この間、環境専門委員会や緑化ワーキンググループの一員として、名古屋大学全体の緑化のあり方、風致地区に属する部分の緑地の保全など、いろいろな場面で大学運営の小さな部分でも担うことができたのは、ひとえに多くの方々に助けられてきたものと感謝いたします。また、留学生の増加に伴い、組織培養法の修得を求めるものが多く、様々な植物種を供試して、培養から再分化系の一連の流れを見通せるようになりました。このようなことを行ってきた中で、多くの人たちの協力を得て、自分の考えた実験の流れを進めて来られたことが小生のつたない研究生活を支えてきたものと確信しています。

これからの大学には、これまで考えられなかったような、厳しい状況が続いていくものと思われますが、自分自身の考えを持ち、特に農学部/生命農学研究科のような応用を目指した場面では、自分の出口を切り開いていってほしいと思います。そうすることで、自ずと、方向性も定まり、実りある研究生活を送ることができるものと確信します。

講師紹介


服部 一三(はっとり・かずみ)生命農学研究科教授

職歴

  • 1974年04月-1993年01月 名古屋大学農学部 助手
  • 1993年02月-1996年03月 名古屋大学農学部 助教授
  • 1996年03月-2005年11月 名古屋大学農学部 教授

取得学位

  • 農学博士

専門分野

  • 植物遺伝育種学

研究課題

  • 1995/04- 高等植物の育種の効率化を目的として、生物学(植物学)的視点から、種々の植物を用いて基礎的研究を行っている。内容として、花色に関する色素発現の遺伝子分析、変異原処理による突然変異誘発法の改良、組織・細胞培養による脱分化・再分化の遺伝的制御、および変異原処理との組み合わせによる変異の拡大、生物工学的手法を用いた効率的な遺伝子導入法の開発、突然変異体を用いた遺伝子単離などを行い、植物遺伝育種学的研究分野に寄与する。

所属学会

  • SABRAO
  • 日本組織培養学会
  • 日本花粉学会
  • 日本遺伝学会
  • 植物生理学会
  • 日本育種学会

講義資料

定年退職を迎えてー花色の遺伝から植物組織培養までー

後輩へのメッセージ


投稿日

March 26, 2022