生体情報処理と私+α

2015年度 退職記念講義

講師大西昇 教授
大西昇 教授
開講部局情報科学研究科
日時2016/3/4 15:00-16:30
場所IB電子情報館1階 IB015講義室
大西昇 教授
講師大西昇 教授
開講部局情報科学研究科
日時2016/3/4 15:00-16:30
場所IB電子情報館1階 IB015講義室

40 余年での変化

本学の教員として着任してから 30 年経過します。学生時代を含め、本学の皆様にお世話になり有難うございました。私が入学した年に、本部・教養部の封鎖がありました。それから 40 余年での変化を挙げます。

まず外観の変化です。所狭しとビルが建ち、学生・教員がスポーツに興じた第 1 グリーンベルトは花壇です。つぎに職員数の削減です。研究室事務職員がなくなり、学科事務が統合・縮小されました。事務職員・技術職員の削減に加え、組織新増設のための上位振替等により、教授 1 名に対し 2 名の助教が、1 名未満となりました。

お金の面では、国立大授業料は私大の約 0.2 倍(昭和 50 年)から約 0.63 倍(平成 16 年)と上昇し(文科省資料)、国立大の存在意義を失いつつあります。国立大学法人化後の運営費交付金は、年 1%の削減が 12 年続き、その結果 1 割減です。一方、科研や校費からの教員の海外出張旅費、さらに学生の出張旅費の支出が可能となり、予算執行の自由度は広がりました。

最後に組織・運営です。法人化とそれに伴う中期計画・現況調査票の作成、大学入試でのセンター試験業務、職員業績評価など、職員の作業量は確実に増加しています。教養部廃止による 4 年一貫教育、任期制の採用、社会の要請に基づく新組織の創設も大きな変化です。

厳しさが増す変化が多いですが、変わらないのは、大学を良くしようとの構成員の意識・意欲と思います。

講師紹介

大西 昇 (おおにし・のぼる) 情報科学研究科教授

学歴

  • 1973 年 名古屋大学 工学部 電気系学科
  • 1975 年 名古屋大学大学院 工学研究科 電気系 修士課程

職歴

  • 名古屋大学教授, 1994 年 04 月
  • 理化学研究所バイオミメティックコントロール(理化学研究所)の研究センター生体ミメティックセンサーチームリーダを併任, 1993 年 10 月 ~ 2001 年 09 月
  • 名古屋大学助教授工学部, 1989 年 03 月 ~ 1994 年 03 月
  • 名古屋大学講師工学部, 1986 年 04 月 ~ 1989 年 02 月
  • 労働福祉事業団労災義肢センター(昭和 59 年 7 月労災リハビリテーション工学センターに名称変更)研究員, 1975 年 04 月 ~ 1986 年 03 月

学内兼務職

  • 名古屋大学, 情報科学研究科 副研究科長, 2004 年 04 月 ~ 2006 年 03 月
  • 名古屋大学, 高等研究院 運営推進委員, 2005 年 04 月 ~ 2007 年 03 月
  • 名古屋大学, 評議員, 2007 年 04 月 ~ 2009 年 03 月
  • 名古屋大学, 部長(学部長・研究科長), 2010 年 04 月 ~ 2012 年 03 月
  • 名古屋大学, 部長(学部長・研究科長), 2012 年 04 月 ~ 2013 年 03 月

取得学位

  • 工学博士, 名古屋大学, 論文, 1984 年 01 月

専門分野

  • 知覚情報処理・知能ロボティクス
  • リハビリテーション科学・福祉工学
  • 知能情報学
  • 医用生体工学・生体材料学
  • システム工学

所属学会等

  • IEEE
  • 電子情報通信学会 論文誌編集委員, 1993 年 04 月 ~ 1998 年 03 月
  • 情報処理学会
  • 日本神経回路学会 副会長, 2007 年 04 月 ~ 2009 年 03 月
  • 映像情報メディア学会 東海支部支部長, 2008 年 04 月 ~ 2009 年 03 月

委員会活動

  • 日本学術会議, 連携会員, 2011 年 10 月 ~ 2017 年 09 月 30 日

講義資料

生体情報処理と私+ α

後輩へのメッセージ


投稿日

April 29, 2020