心理行動科学実験演習6(臨床事例研究法)-2015

course
講師金子一史 准教授
開講部局教育学部/教育発達科学研究科 2015年度 前期
対象者教育学部4年生 (2単位週1回全15回)

授業の内容

学部授業でのアドバンスドコースとして、相談場面におけるセラピストの各種技法を身につけることと、事例の多面的な理解を目指している。

授業の工夫

  • 演習方式のため、学生がディスカッションに参加しやすい雰囲気の醸成に努めている。
  • セラピストの技法の習得では、ビデオ撮影を利用することで、より客観的に振り返りができるようにしている。
  • 臨床心理学的見立て・来談者の気持ち・心理臨床家の訓練及び倫理など、臨床活動上での重要なテーマについても取り扱うようにしている。
  • 事例の理解では、一つの見方ではなく、可能な限り複数の視点から考えを述べることができるように、学生への働きかけを行っている。

講義概要

心理臨床実践の本格的な訓練を始める前段階に置いて、基礎的な知識と技法の習得をめざす。

到達目標

臨床面接の各種の技法が使用できる。多面的な視点から、臨床事例を理解できる。

教科書

資料は適宜プリントで配布する。

スケジュール

タイトル 講義内容
1 オリエンテーション 授業内容およびスケジュールの説明。
2 面接の技法(1) 面接の各種技法を説明する。
3 面接の技法(2) 面接の各種技法の説明をする。
4 ロールプレイング(1) 仮想事例によるロールプレイングを行う(1回目)。
5 ロールプレイング(2) 仮想事例によるロールプレイングを行う(2回目)。
6 ロールプレイング(3) 仮想事例によるロールプレイングを行う(3回目)。
7 討論(1) 心理臨床家の訓練及び倫理について、ディスカッションを行う。
8 討論(2) クライエントの心理(初めて来談するときの気持ちなど)について、ディスカッションを行う。
9 討論(3) 臨床心理学的見立ておよび治療について、ディスカッションを行う。
10 事例検討会(1) 公刊されている事例研究を題材にして、事例検討会を行う(1回目)。
11 事例検討会(2) 公刊されている事例研究を題材にして、事例検討会を行う(2回目)。
12 事例検討会(3) 公刊されている事例研究を題材にして、事例検討会を行う(3回目)。
13 事例検討会(4) 公刊されている事例研究を題材にして、事例検討会を行う(4回目)。
14 事例検討会(5) 公刊されている事例研究を題材にして、事例検討会を行う(5回目)。
15 まとめ 講義のまとめを行う。

講義ノート

面接の技法

成績評価

  • 授業への出席 30%
  • 授業への関与度 40%
  • レポート 30%

投稿日

March 12, 2020