私とパーソン・センタード・アプローチ(PCA)

2016年度 退職記念講義

講師伊藤義美 教授
開講部局環境学研究科
日時2017/03/08 10:30~
場所情報文化学部SIS 3
講師伊藤義美 教授
開講部局環境学研究科
日時2017/03/08 10:30~
場所情報文化学部SIS 3

パーソンセンタード・アプローチとともに

この期に及んでみると、名大での三十数年の教員生活が夢幻のようにさえ思えてきます。同僚、教職員、学生・院生などの皆さんから良き刺激を受け、支えられ、助けられてきました。これこそ実にありがたいことです。学部、研究科、大学に対してお役に立てることはほとんどありませんでした。

心理臨床領域のパーソンセンタード・アプローチ(PCA、人間尊重のアプローチ)に関心をもち、個人カウンセリング、エンカウンターグループ及びフォーカシングなどの実践や研究教育に関わる機会を得ることができたことは幸いでした。印象深いクライアントさんやグループ参加者とのことが浮かんできます。エンカウンターグループでは、大学の自己発見セミナーや下呂でのグループにかかわり、新しい方式のグループを提案したり、主にグループのアウトカム研究をてがけました。フォーカシングでは、特に心の空間づくりを中心としたセルフヘルプ・フォーカシングの構築に取り組みました。実践・研究上の未完の課題については、この先も細々と取り組んでいければと願っています。個性豊かな学生や院生(社会人学生や留学生など)の皆さんと出会うことができて楽しく過ごさせていただきましたが、必ずしも教育研究指導が十分にできたわけではなく、その点申し訳ない思いがあります。最後に、これまでにお世話になった皆様に深く感謝し、名古屋大学のますますのご発展を祈念させていただきます。

講師紹介

伊藤 義美 (いとう・よしみ) 大学院環境学研究科 社会環境学専攻 教授

学歴

  • 1974 年 3 月 名古屋大学 教育学部 教育心理学 卒業
  • 1976 年 3 月 名古屋大学大学院 教育発達科学 修士課程 修了
  • 1979 年 3 月 名古屋大学大学院 教育学研究科 教育心理学 博士後期課程 単位取得満期退学

職歴

  • 大学院環境学研究科社会環境学専攻心理学講座、教授 , 1999 年 7 月 ~
  • 情報文化学部社会システム学科 心理システム系 教授 , 1999 年 7 月 ~

取得学位

  • 教育学修士 , 名古屋大学 , 課程 , 1976 年 3 月
  • 博士(教育心理学) , 名古屋大学 , 論文 , 1998 年 6 月

研究分野を表すキーワード

  • パーソンセンタード・アプローチ(PCA)、パーソンセンタード・セラピー、パーソンセンタード・エンカウンターグループ、フォーカシング、フォーカシング指向心理療法、セルフヘルプ・グループ、パーソナリティ変化、パーソナリティ理論

所属学会等

  • 日本人間性心理学会 理事長 , 2013 年 4 月 ~
  • 東海相談学会 会長 , 2002 年 9 月 ~
  • 日本心理臨床学会 代議員 , 2013 年 2 月 ~
  • 日本心理学諸学会連合 理事 , 2013 年 4 月 ~
  • 日本心理学会 代議員 専門別 , 2013 年 6 月 ~

講義資料

私とパーソンセンタード・アプローチ エンカウンターグループとフォーカシングを中心に


投稿日

May 12, 2020