「固体力学研究40年余:クリープ損傷力学から均質化法へ」

2015年度 退職記念講義

講師大野信忠 教授
開講部局工学部/工学研究科
日時2016/3/1 15:00-16:30
場所工学部2号館南館4階 241講義室
講師大野信忠 教授
開講部局工学部/工学研究科
日時2016/3/1 15:00-16:30
場所工学部2号館南館4階 241講義室

ありがとうございました

昭和 44 年に名古屋大学に入学した後、大学院修士・博士課程を経て、47 年が経過しました。この間、豊橋技術科学大学での 7 年半を除いて、名古屋大学に約 40 年お世話になりました。自由に研究をさせていただき、心から感謝しています。

平成 6 年に名古屋大学で教授に昇任するまでは、自分ひとりで勝手気ままに研究していたと思います。今から思えば、独りよがりで拙いアイデアを論文として発表したように感じますが、その後、先駆的研究あるいは有用な研究として国際的に認められたものもあります。我儘を許容して下さいました所属研究室の寛容さのお陰です。

教授に昇任後は、研究室の優秀なスタッフと大学院生に恵まれ、自慢できる研究成果をあげることができました。昇任後は、それまでとは立場が一転し、研究室の責任者として気遣いに努力いたしましたが、意を十分に伝えることができず、スタッフと大学院生には怖い存在であったかもしれません。それでも、研究での真摯さは理解してくれて、ついて来てくれたようです。研究室出身者が訪ねて来てくれたり、活躍している様子を聞くと、この上なく嬉しく感じます。

名古屋大学在任中に大学院重点化と独立法人化が行われ、研究環境は大きく変わりましたが、恵まれた研究者生活であったと思います。名古屋大学の益々の発展を祈願いたします。

講師紹介

大野 信忠 (おおの・のぶただ) 工学研究科教授

学歴

  • 1973 年 03 月 名古屋大学 工学部 機械学科 卒業
  • 1975 年 03 月 名古屋大学大学院 工学研究科 機械工学専攻 修士課程 修了
  • 1978 年 03 月 名古屋大学大学院 工学研究科 機械工学専攻 博士後期課程 単位取得満期退学

職歴

  • 名古屋大学 工学部 助手, 1978 年 04 月 ~ 1980 年 09 月
  • 豊橋技術科学大学 工学部 助手, 1980 年 10 月 ~ 1983 年 03 月
  • ハーバード大学 応用科学部 客員研究員, 1982 年 04 月 ~ 1983 年 03 月
  • 豊橋技術科学大学 工学部 講師, 1983 年 04 月 ~ 1984 年 03 月
  • 豊橋技術科学大学 工学部 助教授, 1984 年 04 月 ~ 1988 年 03 月
  • 名古屋大学 工学部 助教授, 1988 年 04 月 ~ 1994 年 03 月
  • 名古屋大学 工学部 教授, 1994 年 04 月 ~ 1997 年 03 月
  • 名古屋大学 大学院工学研究科 教授, 1997 年 04 月 ~
  • 京都大学 大学院エネルギー科学研究科 客員教授, 2006 年 05 月 ~ 2007 年 03 月

取得学位

  • 工学博士, 名古屋大学, 課程, 1979 年 10 月

研究分野を表すキーワード

  • 塑性力学
  • 均質化法
  • 非弾性材料モデル
  • 有限要素法

専門分野

  • 機械材料・材料力学
  • 工学基礎
  • 金属物性

所属学会等

  • Journal of Solid Mechanics and Materials Engineering, Editor-in-Chief, 2006 年 04 月 ~ 2008 年 03 月
  • International Journal of Plasticity, Editorial Advisory Board, 1991 年 01 月 ~
  • International Journal of Solids and Structures, Editorial Board, 2005 年 01 月 ~
  • Acta Mechanica Solida Sinica, International Advisory Editorial Board, 2009 年 01 月 ~
  • Materials Science and Research International, Associate Editor, 1997 年 01 月 ~ 1999 年 12 月
  • JSME International Journal, Ser. A, Associate Editor, 2000 年 04 月 ~ 2004 年 03 月
  • Computer Modeling in Engineering & Sciences, Editorial Board, 2004 年 01 月 ~ 2010 年 12 月
  • 日本機械学会 材料力学部門 副部門長, 2001 年 04 月 ~ 2002 年 03 月
  • 日本機械学会 材料力学部門 部門長, 2002 年 04 月 ~ 2003 年 03 月
  • 日本機械学会 計算力学部門 副部門長, 2007 年 04 月 ~ 2008 年 03 月
  • 日本機械学会 計算力学部門 部門長, 2008 年 04 月 ~ 2009 年 03 月
  • 日本機械学会 理事, 2013 年 04 月 ~ 2015 年 03 月
  • 日本機械学会 副会長, 2014 年 04 月 ~ 2015 年 03 月
  • 日本材料学会 理事 (学術交流・材研連), 1996 年 04 月 ~ 1998 年 03 月
  • 日本材料学会 高温強度部門委員会 委員長, 1998 年 04 月 ~ 2000 年 03 月
  • 日本材料学会 理事 (企画事業委員長), 2000 年 04 月 ~ 2002 年 03 月
  • 日本材料学会 塑性工学部門委員会 委員長, 2004 年 04 月 ~ 2006 年 03 月
  • 日本材料学会 東海支部 副支部長, 2004 年 04 月 ~ 2006 年 03 月
  • 日本材料学会 理事, 2005 年 04 月 ~ 2007 年 03 月
  • 日本材料学会 東海支部 支部長, 2006 年 04 月 ~ 2007 年 03 月
  • 日本計算数理工学会 理事, 2005 年 04 月 ~
  • 日本複合材料学会
  • 日本計算工学会

講義資料

固体力学研究 40 年余: クリープ損傷力学から均質化法へ


投稿日

April 29, 2020