赤松要と名古屋高等商業学校—雁行形態論の誕生とその展開に関する一試論—

2012年度 退職記念講義

講師平川均 教授
平川均 教授
開講部局経済学部/経済学研究科
日時2013/3/2 15:00-17:00
場所経済学部棟第3講義室
平��川均 教授
講師平川均 教授
開講部局経済学部/経済学研究科
日時2013/3/2 15:00-17:00
場所経済学部棟第3講義室

仲間に恵まれた名古屋大学時代

定年を 1 カ月後に控えて、はたと考え込んでしまった。何を書いたらいいのかと。2000 年秋に名古屋大学の経済学研究科附属国際経済政策研究センター(当時、国際経済動態研究センター)に赴任して、それ以後は矢のように時間が過ぎた。 気づけば定年を迎えている。大学の法人化、所属センターの存続問題もあった。大学は地域社会への貢献は勿論、国際社会での競争に直接晒されるようになった。学年暦もそれほど遠くない将来、秋から始まるようになりそうである。グローバル化の中でどうランクを高めるかが、大学指導部にとっては最大の課題だろう。そんな時期を名古屋大学で過ごした。

グローバル化への対応の課題は、専門がアジア経済であったこともあり考えてきた。そこから出てきた自分なりの回答は、アジア地域の研究者と共同研究を深めるというものであった。名古屋時代の後半はそんな考えの下に仲間を探す期間だったように思う。信頼できる研究者とのネットワークが出来始めたと思い始めた時、定年が待っていた。人生とはそんなものなのだろう。激変する環境の中で夢を追うことができただけでも、名古屋大学時代は私にとって幸せそのものであった。

同僚、学生や職員の方々にも大変にお世話になった。振り返れば、親身になって助けてくれた教職員の方々が心に浮かび上がる。今後もこの感謝の気持ちを忘れないようにしたい。名古屋大学の益々の発展を心よりお祈り致します。

講師紹介

平川 均(ひらかわ・ひとし)経済学研究科教授

学歴

  • 1980 年 03 月 明治大学大学院 経営学研究科 経営学専攻 博士課程 単位取得満期退学

取得学位

  • 経済学博士, 京都大学, 論文, 1996 年 03 月

専門分野

  • 経済政策

受賞学術賞

  • 沖永賞(共同研究図書森田桐郎編『国際労働力移動』東京大学出版会) , 1988 年

所属学会

  • アジア政経学会
  • 国際経済学会
  • 経済理論学会

講義資料

赤松要と名古屋高等商業学校—雁行形態論の誕生とその展開に関する一試論— (PDF 文書, 2005KB)


投稿日

February 15, 2017