日本・スコットランド教育文化交流の諸相−明治日本とグラスゴウ−

2009年度 退職記念講義

講師加藤鉦治(詔士) 教授
加藤鉦治(詔士) 教授
開講部局教育学部/教育発達科学研究科
日時2010/2/1 14:00-15:00
場所教育学部大講義室
加藤鉦治(詔士) 教授
講師加藤鉦治(詔士) 教授
開講部局教育学部/教育発達科学研究科
日時2010/2/1 14:00-15:00
場所教育学部大講義室

定年退職をむかえて

あこがれてやっと入った名古屋大学。学ぶことが楽しくて大学院まで学び続けた。助手に採用され、やがて、慕いつづけた思師の後をおって教育史講座の教員として就任。名古屋大学にはのべ20余年も勤められたのだからありがたい。神戸商科大学(現在の兵庫県立大学)での11年間を含んで、34年間の教員生活ということになる。 名古屋大学に職を得たことは、誠に幸いであった。父母に孝養をつくしながら、学問を中心にしたライフスタイルをという願いは、どうにか叶えられたように思う。好きな教育史の研究と教育を存分に楽しみながら、毎日の生活を自分の流儀で充実していく。かけがえのない一日一日をおだやかに送る、ということも叶えられたように思う。

研究では、向上心をもった英国成人の自己学習と余暇充実を求める活動に関心をもち、その実態史研究にのめり込んだ。その英国と日本の教育文化交流史研究にも手を染めた。 研究であれ教育であれ、実に恵まれていたと思う。恩師はもちろん、学生、先輩、それにとても有能な事務職員に、いつもまわりで支えていただいた。感謝せずにはおられない。 気ぜわしい時節であるだけに、これまでのような名古屋大学であってほしい。旧帝国大学としての品格とかけがえのない歴史を大事にしてほしいと願う。 キャンパスの桜は、今年もまた蕾が膨らみはじめている。豊田講堂前のこぶしも、まもなく白い花を開くであろう。

講師紹介

加藤 鉦治(詔士)(かとう・しょうじ)教育発達科学研究科教授

学歴

  • 1970年 名古屋大学教育学部 卒業
  • 1976年 名古屋大学教育学研究科博士後期課程 修了
  • 1988年 名古屋大学教育学研究科教育学博士課程 修了

取得学位

  • 教育学修士 (1973/03 名古屋大学)
  • 教育学博士 (1988/10 名古屋大学)

専門分野

  • 教育社会史
  • 社会教育

研究課題

  • 日英交流の推進者ヘンリー・ダイアーの研究
  • 英国における成人学習の社会史研究
  • 日英教育文化交流史研究
  • 18・19世紀スコットランド大学史研究

所属学会

  • 洋学史学会
  • 日本英学史学会
  • 日本社会教育学会
  • 日本教育学会
  • 教育史学会

略歴

著書・論文

講義ビデオ

日本・スコットランド教育文化交流の諸相−明治日本とグラスゴウ−

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講義資料

日本・スコットランド教育文化交流の諸相ー明治日本とグラスゴウー


投稿日

February 15, 2017