社会学概論(政策社会学史)

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講師上村 泰裕 准教授
開講部局文学部/人文学研究科 2021年度秋学期
対象者文学部2〜4年生

授業の目的

社会学は社会問題をどのように捉え、どのような政策形成を支えてきたのか。また、社会問題と向き合うなかで、社会学自体はどのように形成されてきたのか。政策という観点から社会学の歴史を読み直し、古典を未来に活かす道を探りたいと思います。

授業の工夫

私の構想する政策社会学のスピリットを伝えるべく、古典のエッセンスをわかりやすく解説しました。古典をたんなる知識として学ぶのではなく、過去の学者が社会学を作り出した実践的動機に興味を持ってほしいと思います。社会学の技の一つに、「行為の動機を理解する」という理解社会学の方法があります。その意味で、この授業は「社会学する動機を理解する社会学」「社会学の社会学」と言えるかもしれませんが、理解するだけではだめです。学問誕生の現場に身を置いて先人の情熱をわがものとし、自分自身の社会学を作り出す糧としていただければ幸いです。

授業の内容

1)資本主義が生んだ疎外と貧困―エンゲルス
2)有機的連帯のための同業組合―デュルケーム
3)政策論議における科学と政治―ヴェーバー
4)上からの政策と下からの連帯―シュモラー、ブレンターノ
5)社会調査に基づく政策立案―ウェッブ夫妻
6)戦争から福祉国家への青写真―ポランニ、ベヴァリッジ
7)福祉国家行政を支える社会学―マーシャル、ティトマス
8)福祉国家の危機と国際比較―ウィレンスキー、エスピン‐アンデルセン
9)福祉社会とNPOの社会学―パットナム、スコッチポル

講義資料

1資本主義が生んだ孤立と貧困

2有機的連帯のための同業組合

3政策論議における科学と政治

4上からの政策と下からの連帯

5社会調査に基づく政策立案

6戦争から福祉国家への青写真

7福祉国家行政を支える社会学

8福祉国家の危機と国際比較

9福祉社会とNPOの社会学

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投稿日

September 09, 2022