講師 | 秋田喜美 准教授 |
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開講部局 | 教養教育院 2016年度 後期 |
対象者 | 農学部1年生 (2単位・週1回全15回) |
本授業は、学術的な英文に関する基礎的なリーディング能力とライティング能力の養成を目的とする。そのねらいは、研究拠点大学である名古屋大学の学生にふさわしい学術英語を使いこなす能力を身につけるところにある。論理的な英文のカギとなるエッセイの構造に着目し、目的に応じて必要な情報をいかに読みとるか、また逆に、自分の考えをその根拠とともにいかに説得力ある論理的な英文に組み立てるかを学ぶ。将来、専門の論文を英語で読んだり書いたりする時に、指針となる英文構成法の基礎、および実際に役立つ英語表現を多く習得する。
学術的なエッセイ・ライティングの基礎を実践的に学ぶ。以下の基本項目をカバーし、これらの学習内容に基づきエッセイの相互評価を行う。
読み物としては、受講生の希望を参考に、ウェブ記事や英字新聞のほか、専門誌の論文要旨も対象とする。
宿題としては以下を課す。
この授業では、徹底的な反復練習により、エッセイ・ライティング能力の着実な育成を目指します。特徴は以下の 3 点。
研究活動の模擬体験
学期末に、各自の希望テーマについて、英語サイトを用いた資料収集と授業内アンケートに基づく 2 ページの報告書を書き上げてもらいます。これは、研究者が行う研究活動の縮図であり、学術英語が実際にどう活きるかを体感する機会となります。それまでの授業は、報告書作成に向けた下準備として行います。
希望に合わせた添削・コメント
ほぼ毎週、宿題として 1 ページのエッセイ課題を課しますが、提出の際、添削・コメントの厳しさを選んでもらいます。この添削レベルと成績は全く別物ですので、各回の自信とやる気に応じて選択してください。
ゲーム感覚のアウトプット活動
エッセイ構造を活用するための応用練習として、気軽に楽しめる「ゲーム」を織り交ぜます。創造性を養うための制限時間内での物語共同執筆、演繹的に話す癖をつける画像説明ゲーム、数え上げながら話す練習としてのビンゴゲーム、汎用性の高い構文を言い慣れるためのアフレコなど、どれもヘトヘトになりながらも盛り上がってもらっています。
毎回、教員およびクラスメイトと英語で話し合うことが求められますので、積極的な(ただしリラックスした)姿勢が必要となります。始めからスムーズに話せる人はいませんので、単文、単語、フィラー、ジェスチャー、表情からでも発する練習をしていきましょう。また、ライティング課題では独創性や創造性も試されます。皆さんの柔軟な発想と出会えるのを楽しみにしています。
「英語(基礎)」を履修済みであることを前提に授業を行う。
全体を 3 段階に分け、それぞれをライティング・コンテストで締め括る。
Level 1: Basics
Level 2: Literature review
Level 3: Mini research
教員作成の配布資料。
随時紹介していく。
おおよそ以下の割合で評価を行う。エッセイ課題(ほぼ毎週)・相互評価・授業への貢献(30%)、3 回のコンテスト(20%)、「注意事項」にある課外学習および英語試験(50%)。
対面授業に加え、課外学習として、英語(中級)用「ぎゅっとe」リーディングを課し、その消化率に基づく評価を授業全体の評価の 20%とする。また TOEFL ITP (Reading) および Criterion の評価を 30%とする。なお、5 回以上欠席をした場合、「欠席」の評価がつく。履修取り下げ制度は採用しない。
March 28, 2020