講義概要
現在,子どもたちの心理的課題に注目が集まっている。学校という場において,これらの課題に向き合っていくためには,どうすればよいのか。本授業では,学校心理学の観点からこの問いに対する考えを深めていく。
授業の工夫
- 受講者は,それぞれが学校体験を有している。そのような実体験が,支援の現場の視点からはどのように考えられるのかを意識させ,知識を体感的に理解できるようにする。
- 具体的な現象を取り上げ,それについて受講者同士が検討しあう時間を設け,多様な観点から 1 つの事象を捉えなおすことができるようにする。
- リアクションペーパーを活用し,次回授業時に,前回授業での復習を兼ねて受講者の疑問に答えていくこととし,学習が深まるよう支援する。
到着目標
子どもたちを学校で援助する際に必要な,学校心理学的な基礎知識を身につけることを目標とする。
教科書
- 『よくわかる学校心理学』水野治久・石隈利紀・田村節子・田村修一・飯田順子 編著 ミネルヴァ書房
- その他,必要な資料は適宜配布する。
講義計画
- 学校心理学とは何か
- 日本の学校と学校心理学
- 学校での援助対象とは
- 学校での援助者とは
- 援助者の諸活動アセスメント
- 援助者の諸活動カウンセリング
- 援助者の諸活動コンサルテーション, コーディネーション
- 3 段階の援助
- 4 つの援助領域
- 援助の実際不登校
- 援助の実際いじめ
- 援助の実際非行
- 援助の実際虐待
- 援助の実際発達障害
- まとめ
成績評価
毎回のミニレポート(40%), および最終レポート(60%)
参考資料
『学校心理学』石隈利紀 著 誠信書房
講義資料
第 2 回 日本の学校と学校心理学
第 3 回 学校での援助対象とは
第 5 回 援助者の諸活動 ① アセスメント
第 6 回 援助者の諸活動 ② カウンセリング