学校臨床心理学講義-2016

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講師五十嵐哲也 准教授
開講部局教育学部/教育発達科学研究科 2016年度 前期
対象者3年以上 (2単位週1回全15回)

講義概要

現在,子どもたちの心理的課題に注目が集まっている。学校という場において,これらの課題に向き合っていくためには,どうすればよいのか。本授業では,学校心理学の観点からこの問いに対する考えを深めていく。

授業の工夫

  • 受講者は,それぞれが学校体験を有している。そのような実体験が,支援の現場の視点からはどのように考えられるのかを意識させ,知識を体感的に理解できるようにする。
  • 具体的な現象を取り上げ,それについて受講者同士が検討しあう時間を設け,多様な観点から 1 つの事象を捉えなおすことができるようにする。
  • リアクションペーパーを活用し,次回授業時に,前回授業での復習を兼ねて受講者の疑問に答えていくこととし,学習が深まるよう支援する。

到着目標

子どもたちを学校で援助する際に必要な,学校心理学的な基礎知識を身につけることを目標とする。

教科書

  • 『よくわかる学校心理学』水野治久・石隈利紀・田村節子・田村修一・飯田順子 編著 ミネルヴァ書房
  • その他,必要な資料は適宜配布する。

講義計画

  1. 学校心理学とは何か
  2. 日本の学校と学校心理学
  3. 学校での援助対象とは
  4. 学校での援助者とは
  5. 援助者の諸活動アセスメント
  6. 援助者の諸活動カウンセリング
  7. 援助者の諸活動コンサルテーション, コーディネーション
  8. 3 段階の援助
  9. 4 つの援助領域
  10. 援助の実際不登校
  11. 援助の実際いじめ
  12. 援助の実際非行
  13. 援助の実際虐待
  14. 援助の実際発達障害
  15. まとめ

成績評価

毎回のミニレポート(40%), および最終レポート(60%)

参考資料

『学校心理学』石隈利紀 著 誠信書房

講義資料

第 2 回 日本の学校と学校心理学

第 3 回 学校での援助対象とは

第 5 回 援助者の諸活動 ① アセスメント

第 6 回 援助者の諸活動 ② カウンセリング


投稿日

March 28, 2020