科学・技術の哲学-2015

講師久木田水生 准教授
開講部局教養教育院 2015年度 前期
対象者文系学部 (2単位週1回全15回)

本授業の目的およびねらい

現代の社会において科学・技術の影響は重大である一方、高度に複雑化した現代の科学・技術を正しく理解し、評価することは専門家以外には困難です。この授業においては科学と技術について深く考え、議論することを通じて、その本質を理解し、またそれらが私たちに与える影響を正しく評価する能力を訓練し、向上させることを目指します。

授業の工夫

この授業では科学と技術についての本質的な問題と、現代の社会における身近で具体的な事例の両方を扱い、その二つを意味のある仕方で関連付けることに気を配っています。また学生が受動的に話を聞くだけにならないように、学生自身が考え、文章を書き、発言をする機会を十分に持たせるようにしています。

授業の内容

  1. 科学とは何か: 科学を科学たらしめるのはいかなる特徴であるか、科学的な実践とはどのようなものであるか、あるいはあるべきかを考え、議論する。
  2. 科学・技術と倫理: 科学者や技術者はどのような社会的責任を持っているか、またそれにはどのような根拠があるのかを考え、議論する。
  3. 科学・技術と社会: 科学・技術が社会や人間のあり方とどのように影響を与え合っているか、具体的な例を取り上げながら考え、議論する。

教科書

特に指定しない。

参考書

適宜指示する。

課題

授業の準備としてリーディングや情報収集などの課題を出す場合もある。

履修条件

積極的に議論に参加する意欲があること。

講義ビデオ

科学・技術の哲学 講義ビデオ (2015 年 7 月 10 日) (1:09:24)

科学・技術の哲学 講義ビデオ (2015 年 7 月 17 日) (1:18:12)

成績評価

授業中に何度か小テストを課す。学期末にはレポート試験を課す。小テストを半分以上提出しない場合、あるいはレポート試験を提出しない場合は欠席とする。履修取下げ可。


投稿日

March 17, 2020