講師 | 花薗誠 准教授 |
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開講部局 | 経済学部/経済学研究科 2011年度 前期 |
対象者 | 経済学部2年生 (2単位・週1回全15回) |
経済社会の成り立ちや動きを理解するためには、個々の構成員がどのような動機に基づいて各自の行動を選択しているか、またその意思決定がどのように相互連関しているのかを調べることが重要である。 ミクロ経済学は、行動の選択とその連関を分析し、経済社会の働きについて理解するための学問である。 本講義では、競争市場における需給均衡分析の理解を前提として、その他のミクロ経済学の基本事項を学ぶ。
ミクロ経済学は経済学における「文法」のようなものですから、語学を教えるようなつもりで、講義中に反復や練習問題を取り入れています。2008 年度は新しい試みとして、理解の確認のためにマーク式の小テストを数回行いました。しかし、200 人を優に超える受講者に語学を教えることは難しいように、ミクロ経済学をそのような授業規模で教えることのむずかしさを痛感しています。
ミクロ経済学の講義内容は理論中心ですが、経済理論が現実の問題を出発点にして発展してきたことを踏まえて、できるだけ具体例や身近な問題を取り上げていくように努めています。それでも学生からのフィードバックによれば、2008 年度の講義は多くの学生にとってすこし難しく、取り組みにくい内容になってしまったようです。私としては、少しでも分かりやすく、充実した講義にするべく、修正や試行錯誤を重ねて努力しているところです。
経済社会の成り立ちや動きを理解するためには、個々の構成員がどのような動機に基づいて各自の行動を選択しているか、またその意思決定がどのように相互連関しているのかを調べることが重要である。 ミクロ経済学は、行動の選択とその連関を分析し、経済社会の働きについて理解するための学問である。 本講義では、競争市場における需給均衡分析の理解を前提として、その他のミクロ経済学の基本事項を学ぶ。
ミクロ経済学 I を履修していることが望ましい。
多和田眞「コアテキスト・ミクロ経済学」(新世社)
ジョン・マクミラン「市場を創る—バザールからネット取引まで」(NTT 出版)
梶井厚志「故事成語でわかる経済学のキーワード」(中公新書)
スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴ ン・J・ダヴナー「ヤバい経済学[増補改訂版]」(東洋経済新報社)
回 | 講義内容 |
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1 | 復習1:需要、供給、弾力性 |
2 | 復習2:市場均衡、社会的余剰、課税 |
3 | 不完全競争市場1:独占 |
4 | 不完全競争市場2:独占的競争 |
5 | 不完全競争市場3:寡占(クールノー競争) |
6 | 不完全競争市場4:寡占(シュタッケルベルク競争) |
7 | 外部効果:環境問題と研究開発の経済学 |
8 | 公共財・自然独占:公共・公益事業の経済学 |
9 | 通時的意思決定:貯蓄・借入 |
10 | 不確実性:リスクに対する態度、資産の選択と保険の経済学 |
11 | 情報の経済学1:モラルハザード |
12 | 情報の経済学2:レモンの原理 |
13 | 情報の経済学3:シグナリング・価格差別 |
14 | 予備日 |
15 | まとめ |
講義中の小テスト、期末試験による。
May 08, 2020