経営学-2007

講師宮崎正也 准教授
開講部局教養教育院 2007年度 後期
対象者学部生 (2単位週1回全15回)

本講座の目的およびねらい

現実の企業が直面している問題と対応づけながら、経営学分野の基礎的概念を解説していきます。受講者には、個別テーマごとに取上げられる問題を考えるための「思考ツール」の習得が求められます。

授業の工夫

経営学をはじめて学ぶ学生が、ビジネス上の課題にまつわるイメージをつかみやすいように、ニュースなどで見かける具体例を交えて紹介しながら理論的概念の説明をしています。また、講義の終わりに、関連トピックを扱った書籍の読書案内もしています。

授業内容

主に以下のようなテーマを取り上げる。

  1. 市場の組織化
  2. 競争と協調
  3. アーキテクチャと製品開発
  4. トランス文化
  5. 企業間ネットワークとしての組織
  6. 組織と企業:その概念の違い

教科書

  1. 高橋伸夫編 『超企業・組織論』 有斐閣、2000年
  2. 高橋伸夫編・東京大学ものづくり経営研究センター著
    『ものづくり経営講義』日経BP社、2005年

参考資料

山倉健嗣・岸田民樹・田中政光著 『現代経営キーワード』 有斐閣、2001年

課題

  • あなたが興味のある経営者を1人だけ取り上げ、 調査して報告しなさい。
  • 報告の様式は、テキスト『ものづくり経営講義』に 記述されている「経営者列伝」をマネしなさい。
  • 分量は、A4用紙で1枚以内にまとめること。
  • 氏名と学籍番号を必ず明記すること。
  • 提出先:担当教員(宮崎)

スケジュール

講義内容
1 イントロダクション
2 市場の組織化(1):ゴミ箱モデル/顧客満足
3 市場の組織化(2):系列取引/組織間関係論
4 競争と協調(1):協調行動の進化/対話としての競争
5 競争と協調(2):デファクト・スタンダード/戦略的提携
6 アーキテクチャと製品開発(1):製品アーキテクチャ/ユーザー・イノベーション
7 アーキテクチャと製品開発(2):プロデューサー/ゲートキーパー
8 トランス文化(1):トランスナショナル企業/組織文化
9 トランス文化(2):ドミナント・ロジック/個体群生態学
10 企業間ネットワークとしての組織(1):価値ネットワーク/知識連鎖
11 企業間ネットワークとしての組織(2):情報粘着性/クラスター
12 組織と企業:その概念の違い
13 諸項目の総括的な解説と今後への展望
14 経営者による体験談:映像資料(DVD等)の鑑賞
15 提出課題へのフィードバック:参加者との討議

講義ノート

第 2 回 市場の組織化(1)

第 3 回 市場の組織化(2)

第 4 回 競争と協調(1)

第 5 回 競争と協調(2)

第 6 回 アーキテクチャと製品開発(1)

第 7 回 アーキテクチャと製品開発(2)

第 8 回 トランス文化(1)

第 9 回 トランス文化(2)

第 10 回 企業間ネットワークとしての組織(1)

第 11 回 企業間ネットワークとしての組織(2)

第 12 回 組織と企業

第 13 回

成績評価

最終試験。


投稿日

March 05, 2020