講師 | 鈴木泰博 准教授 |
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開講部局 | 情報文化学部 2011年度 前期 |
対象者 | 情報文化学部自然情報学科3年 (2単位・週1回全15回) |
数値計算の基礎となる連立一次方程式、非線形方程式の逐次近似法、ならびに、ならびに常微分方程式(初期値・境界値問題)と偏微分方程式の差分解法の基礎について、計算機応用の立場から解説する。
義務的な出席よりも能動的な出席を促すために、出席点は考慮せず、講義内容を事前にすべて公開し、さらに電子化された講義資料、試験問題、解答と解説などをすべて講義連絡用の Web ページにおき、受講者はいつでも必要な資料にアクセスできるようにした(自らの判断で出席しなかった・事情により出席できなかった場合でも自習が可能)。また講義への質問、レポートの提出なども同 Web ページの BBS から行えるようにした。
本講義では試験(チェックテスト)を“自らの理解を知るためのもの”と位置づけ、返却されたチェックテストから判明した理解不足の部分を再度自ら勉強し、その結果をレポートにまとめフィードバック(フィードバックレポート)することにより、より深く講義内容が理解できるように工夫した。評価の際にもチェックテストとフィードバックレポートの双方の結果を考慮した(チェックテストの結果が悪くても、質の高いフィードバックレポートを作成すれば挽回可能)。
ミッション:
なし。
数値計算の基礎となる連立一次方程式、非線形方程式の逐次近似法、ならびに、ならびに常微分方程式(初期値・境界値問題)と偏微分方程式の差分解法の基礎について、計算機応用の立場から解説する。
特に1冊の本を教科書と定めない。数値計算の教科書はたくさんあり、内容はほぼ同じなので、自分で自分にあった教科書を見つけて欲しい。
講義の中で適宜紹介する。
講義中の私語、携帯電話の使用(モラルの低下を招く)他の迷惑行為には厳正に対処する。警告を行なっても改善されない場合はペナルティとして、減点数を通告の上、最終評価点から減点を行なう。
日付 | 授業内の学習活動 |
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4月12日 | 講義に関するガイダンスを行なう。 |
4月19日 | 計算機の内部表現、数値計算における誤差など |
4月26日 | アルゴリズムと計算の理論(計算可能性、計算量理論)など |
5月3日 | 憲法記念日のため休講 |
5月10日 | 連立一次方程式の解法1ガウス法 |
5月17日 | 連立一次方程式の解法2LU分解法 |
5月24日 | チェックテスト1 |
5月31日 | 非線形方程式の逐次法による解法(2分法、ニュートン法) |
6月7日 | 曲線の離散近似(1次、2次補間、ラグランジュ補間) |
6月14日 | 数値積分(台形公式、シンプソンの公式、ロンバーグ積分法) |
6月21日 | チェックテスト2 |
6月28日 | 微分方程式の差分法による解析(オイラー法、ルンゲクッタ法) |
7月5日 | 常微分方程式の境界値問題の解法 |
7月12日 | 偏微分方程式の差分解法 |
7月19日 | チェックテスト3 |
チェックテスト(20 点満点)x3 回 + 最終試験(40 点満点)により評価を行なう。この評価点が 60 点以上の場合には、レポート(10 点満点 x3 回)によるボーナス点を加算する。尚、出席は評価しないことに注意すること。また、講義中の迷惑行為は警告しても改善されない場合はペナルティを課す(注意事項)。
チェックテストはいかなる理由があっても欠席の場合は零点となり、最終試験の得点で補正式、 (m/40)(40+n20), n:欠席の回数、m:最終試験の得点 を用いて補正する。
チェックテストの結果から自分が理解が不足している箇所がわかった場合は、その部分の補習を自ら行い、その結果をレポートとしてまとめ提出した場合、レポートの評価点を当該チェックテストの得点に加算する(最大で合計 20 点満点まで)。
レポートの評価のポイントは”自らの言葉で明確に表現できていること”、文字や図表が明確に表現されていること”である。手書きの殴り書き数枚のようなレポート?に対する評価は低い。
March 24, 2015