地理学の俯瞰的視点

2025年度退職記念講義

講師鈴木 康弘 教授
鈴木 康弘 教授
開講部局減災連携研究センター
日時2026/3/5 15:00-16:30
場所環境総合館 レクチャーホール
鈴木 康弘 教授
講師鈴木 康弘 教授
開講部局減災連携研究センター
日時2026/3/5 15:00-16:30
場所環境総合館 レクチャーホール

メッセージ「俯瞰的視点のすすめ」

現代科学は、課題を限定して狭く深く探究することにより進歩してきましたが、その姿勢だけでは複雑化する社会課題を解くことはできません。多くの視点から観察し、できるだけ正確に現象を捉え、真実を明らかにしようとする、いわゆる「俯瞰的視点」の重要性はかねてから指摘されてきました。私はこうした「俯瞰的視点」を重視する地理学を目ざしてきました。例えば活断層を見出してその詳細な位置を地図上に示すという細かな仕事をするとともに、地震災害の全体像を予測したり、防災・減災に効果的なハザードマップのあり方を検討したりしました。解明すべき具体的課題に取り組む際、より広い観点からそのことにどのような意味があるかを考え、「木を見て森を見ず」に陥ることなく、大局を理解したいものです。そして様々な難しい問題を抱える現代社会に羅針盤を示せたらと思います。複雑な課題を解くためには新たな分野連携(interdisciplinary)研究や超学際(transdisciplinary)研究も必要になります。その際に重要なことは、各自が確固たる学問体系(discipline)を備えているかどうかです。これを百年の計として捉えて新たな展開を図らなければなりません。名古屋大学学術憲章が「人々の幸福に貢献すること」を使命だと明記していることを胸に刻みたいものです。

講師紹介

鈴木 康弘(すずき・やすひろ) 減災連携研究センター 減災研究連携領域 教授

学位

博士(理学) ( 1992年10月 東京大学 )

研究キーワード

活断層、活断層、災害地理学、ハザード評価

経歴

  • 放送大学 客員教授 2024年4月 - 現在
  • 名古屋大学 減災連携研究センター 研究連携部門 教授 2012年1月 - 2026年3月
  • 名古屋大学 総長補佐 総長補佐 2011年7月 - 2017年3月
  • 名古屋大学 環境学研究科 教授 2004年3月 - 2011年12月
  • 名古屋大学 災害対策室 室長 災害対策室長 2004年3月 - 2011年6月
  • 愛知県立大学 助教授 1995年4月 - 2004年3月
  • 愛知県立大学 講師 1993年4月 - 1995年3月
  • 名古屋大学 工学研究科 助手 1991年4月 - 1993年3月

学歴

  • 東京大学 理学系研究科 1986年4月 - 1991年3月
  • 東京大学 理学系研究科修士課程 地理学専門課程 1984年4月 - 1986年3月
  • 東京大学 理学部 地学科地理学専攻 1979年4月 - 1984年3月

所属学協会

  • 日本学術会議 連携会員 2011年10月 - 現在
  • 日本地理学会 理事長・代議員 2024年6月 - 現在
  • 日本地球惑星科学連合 代議員・元セクションプレジデント 2020年6月 - 2024年6月
  • 日本活断層学会 会長・代表理事 2022年6月 - 2024年6月
  • アメリカ地震学会 SSA 2020年 - 現在
  • アメリカ地球物理学連合 AGU 2015年 - 現在
  • 日本地形学連合
  • GIS学会
  • 日本自然災害学会
  • 日本環境共生学会
  • 日本地震工学会
  • 日本地震学会
  • 日本活断層学会
  • 日本学術会議
  • 日本地理学会
  • 日本地形学連合

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。


投稿日

August 06, 2026