十年周期説の検証

定年退職を迎えて

名古屋大学では２８年間を過ごさせていただきました。名古屋大学は研究を重視する姿勢が明確で、長期の海外出張などもいくらでも認めてくれ、フランスやドイツなどに何度も長期滞在して、また時には海外の研究者を逆に招聘したりして、充実した研究生活を送ることができました。多元数理科学研究科の建物のすぐ東側はかなり広い林になっていて、その林の中の坂道をゆっくりと歩きながら研究の想を練ることもしばしばで、北側の坂道では私の研究が大きく転換するような重要な着想を得たこともあります。素晴らしい同僚がひしめき合っている研究科なので、そうした方々との議論が共同研究に発展した例も多いですし、また多くの優秀な学生にも恵まれ、彼らも現在、中堅ないしは若手の研究者として活躍しています。長期にわたって研究生活を支えてくれた名古屋大学の方々に、心より感謝いたします。

講師紹介

松本　耕二（まつもと・こうじ）　多元数理科学研究科教授

学歴

• 立教大学 理学研究科 数学　- 1986年
• 東京大学 理学部 数学　- 1981年

職歴

• 名古屋大学大学院多元数理科学研究科教授　2001年3月
• 名古屋大学大学院多元数理科学研究科助教授　1995年4月 - 2001年2月
• 岩手大学教育学部助教授　1990年10月 - 1995年3月
• 岩手大学教育学部講師　1987年4月 - 1990年9月
• 工学院大学一般教育部非常勤講師, 国際短期大学電気通信科非常勤講師　1986年4月 - 1987年3月

取得学位

• 理学博士

研究キーワード

ゼータ関数，L関数，平均値定理，値分布，多重ゼータ関数

所属学協会

• 日本数学会

講義資料

講義スライド

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