ランドスケープの保全生物学

2020年度退職記念講義

講師夏原由博 教授
夏原由博 教授
開講部局環境学研究科
日時2021/3/15 15:00-17:00
場所オンライン
夏原由博 教授
講師夏原由博 教授
開講部局環境学研究科
日時2021/3/15 15:00-17:00
場所オンライン

名古屋大学の皆さん、ありがとうございました

名古屋大学には10年間お世話になりました。着任は生物多様性条約COP10が開催された年で、保全生物学を研究している私には印象的なできごとでした。近頃、社会の中でのダイバーシティが重視されています。生物の世界ではずっと以前から多様性に関心がもたれていました。生物多様性について、私の学生時代とくらべて、ずいぶん興味深い事実が明らかになっています。生物間の相互作用が進化におよぼす影響の大きさ、さらには、別の生物の遺伝子を獲得する水平伝播などです。一方で、人と自然の関係が希薄になっています。日々の食べ物をはじめ、私たちと自然は切り離すことはできません。幸い東山キャンパスは昔の里山の面影を残していて、コバノミツバツツジの花やヒメボタルなどを見ることができます。ちょっと疲れたら、キャンパスの自然を眺めてください。退職後も、すべてのいのちが輝く地球のために貢献できたらと考えております。 

メッセージビデオ

講師紹介

夏原 由博(なつはら・よしひろ)環境学研究科教授 

学歴

  • 1984年03月 京都大学大学院 農学研究科 博士課程 単位取得 満期退学

職歴

  • 1984年04月から1999年09月 大阪市立環境科学研究所研究員
  • 1999年10月から2006年09月 大阪府立大学大学院農学生命科学研究科助手, 助教授
  • 2006年10月から2010年03月 京都大学大学院地球環境学堂・特任教授
  • 2010年4月から 名古屋大学 大学院環境学研究科 教授

学内兼務職

  • 2017年4月から 名古屋大学 理学部 教授

取得学位

  • 博士(農学), 京都大学, 論文, 2000年3月 

研究分野

  • 生態学, ランドスケープ, 保全生物学, 生物多様性, 生態系サービス, 持続可能性

所属学会

  • Society for Conservation Biology, アメリカ合衆国
  • 日本生態学会, 日本国 
  • 日本緑化工学会, 理事, 2011年9月〜2017年9月, 日本国 
  • Landscape and Ecological Engineering 編集委員長, 2014年1月〜2020年12月, 日本国 
  • 日本景観生態学会 会長, 2016年1月〜2017年12月, 日本国 
  • 日本造園学会 中部支部長, 2019年4月〜2021年3月, 日本国 

講義資料

投稿日

December 08, 2021