SCRUTINIZE-THE-PRECIPITATION-CLOUDS

2014年度 退職記念講義

講師上田 博 教授
開講部局地球水循環研究センター
日時2015/3/3 13:30-15:00
場所野依記念学術交流会館カンファレンスホール
講師上田 博 教授
開講部局地球水循環研究センター
日時2015/3/3 13:30-15:00
場所野依記念学術交流会館カンファレンスホール

21 世紀から名古屋大学に着任して 15 年

2001 年 1 月 1 日付で大気水圏科学研究所に赴任し、2001 年 4 月 1 日から改組されて地球水循環研究センターとなった研究施設で研究を続け、足掛け 15 年間になりました。多くの大学院学生と一緒に研究ができ、大学を巣立った学生達が社会で活躍する姿を見て、名古屋大学での 15 年は楽しいものでした、皆さんに感謝いたします。この間に、大学が法人化され、地球水循環研究センターは全国の共同利用・共同研究拠点として認定され、中期目標・中期計画の第 3 期目を迎えようとしています。私たちの研究分野である、災害をもたらすような激しい気象現象の研究に関しては、中国・韓国・台湾の主要大学の「追いつけ追い越せ」の目標にされてきた気がします。観測・解析・数値実験の全てにおいて、日本企業の機器製造力と研究者の数値モデル開発技術のレベルの高さに助けられて、アジアでの先端研究で主導的な役割を果たしながら共同研究を進めることができました。しかし、東アジアの主要大学は大学としてのレベルアップに熱心で、規模では名古屋大学を凌駕し、種々の分野で名古屋大学を追い越そうとしています。これらの大学と切磋琢磨し、世界的にもリードしていくためには、先導的な研究部門を集中的に発展させる戦略が必要だと思います。名古屋大学の百周年記念の時に、名古屋大学独特の魅力をアピールできるようになっていることを期待しています。

講師紹介

上田 博 (うえだ・ひろし) 地球水循環研究センター 教授

学歴

  • 1975 年 03 月 北海道大学大学院 理学研究科 地球物理学 修士課程 修了
  • 1978 年 07 月 北海道大学大学院 理学研究科 地球物理学 博士課程 その他

職歴

  • 国立防災科学技術センター第一研究部異常気候防災研究室研究員, 1978 年 08 月
  • 米国立中小規模擾乱研究所 (NSSL) 滞在研究員, 1983 年 08 月 ~ 1984 年 10 月
  • 国立防災科学技術センター第一研究部主任研究官, 1985 年 07 月
  • 北海道大学理学部助教授 (地球物理学科, 気象学講座), 1985 年 12 月
  • 北海道大学大学院理学研究科助教授 (地球惑星科学専攻, 地球惑星流体科学講座), 1995 年 04 月
  • 名古屋大学大気水圏科学研究所教授, 2001 年 01 月
  • 名古屋大学地球水循環研究センター教授, 2001 年 04 月
  • 名古屋大学地球水循環研究センター長, 2005 年 04 月 ~ 2011 年 3 月

取得学位

  • 理学博士, 北海道大学, 課程, 1979 年 09 月

研究分野を表すキーワード

  • 気象学, 雲・降水科学, メソ気象学, レーダー気象学

専門分野

  • 気象・海洋物理・陸水学

所属学会等

  • American Meteorological Society
  • 日本大気電気学会
  • 日本気象学会
  • 日本雪氷学会
  • 水文・水資源学会

講義ビデオ

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講義資料

SCRUTINIZE THE PRECIPITATION CLOUDS

後輩へのメッセージ


投稿日

May 02, 2020