2012年度 退職記念講義
講師 | 梅村章 教授 | ![]() |
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開講部局 | 工学部/工学研究科 | |
日時 | 2013/3/8 15:00- | |
場所 | 工学部2号館南館4階241号室 |
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講師 | 梅村章 教授 |
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開講部局 | 工学部/工学研究科 |
日時 | 2013/3/8 15:00- |
場所 | 工学部2号館南館4階241号室 |
学生には其々にやってみたいことがあり、将来に対する希望もある。昨今の大学は、この多様性に応えるべく大きく変貌を遂げてきているかに見える。ここでは研究者を目指す学生に向け今の思いを記す。
「オンリーワンを目指せ」は、昔から大学で言われてきたことであり、私もそうありたいと思った。しかし、挑戦的な研究テーマに取り組むのは難しく、定年間際になってやっと若い時に挑戦してみたいと思った問題への独自の接近方法を見出したような気がする。これも大学で自由な時間が持てたからであるが、それにも増して学生に助けられた所が大きい。学生の研究指導では、恩師に見習い、学生には好きなことをしてもらってきた。それで、何が一番助かったかと言えば、私も密かに結果を予想するのであるが、多くの場合予想を覆す結果を学生が出すからである。このとき、自分が依ってきた考えの誤りや不完全さが認識される。特に、偏見を持たず取りくむ学生の実験結果は有益であった。それで、学生と立場を入れ替えて考えるのだが、教わるのが良いか、教わらないのが良いか、これが教員としてずっと問うてきたことであった。有りのままを見ればわかるものを、教えられたがために重大な誤りを犯している例を見る機会も少なくなかったような気がする。
この経験より送りたい言葉は「自分の師を研究対象そのものに求めよ。曇りない目で向きあえば雄弁に語りかけてくれる」である。
梅村 章(うめむら・あきら)工学研究科教授
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ロゲルギスト風に(PDF 文書, 6331KB)
February 15, 2017