光と物質の関わりから学ぶこと

2011年度 退職記念講義

講師中村新男 教授
中村新男 教授
開講部局工学部/工学研究科
日時2012/3/2 16:10-17:25
場所IB電子情報館2階大講義室
中村新男 教授
講師中村新男 教授
開講部局工学部/工学研究科
日時2012/3/2 16:10-17:25
場所IB電子情報館2階大講義室

特色を生かして

1986年4月に名古屋大学工学部へ赴任しました。ポスドク研究員として過ごした外国の大学を含めて、5つの大学に学生、教員として在籍しましたが、名古屋大学が最も長く過ごした大学になりました。その地方や国の風土・文化、歴史を反映して、それぞれの大学には特色と個性があり、人との関わりや教育・研究の在り方についてもいろいろな経験をすることができました。

大学院時代にレーザーを用いた光物性の研究を始めて以来、約40年間、光・物性・ナノをキーワードにした研究に取り組んできました。独自のアイデアや工夫を取り入れて、実験に使う装置や道具をつくることを心がけてきたつもりで す。知識と科学する力を身につけていく学生と接しながら、研究室のスタッフ・学生や共同研究者の皆様とともに研究に取り組むことができ、充実した日々を送りました。

2005年から研究・教育支援担当の総長補佐・全学技術センター技術部長として、技術支援と技術職員の組織化およびその運営に携わってきました。大学の高度な研究とそれを担う人材の育成や学生の教育は、数多くの技術スタッフによる技術支援の上に成り立っています。そのような技術の継承や技術レベルの向上、公平な技術支援サービスが、センター化によって組織的に行われつつありますが、一層の充実と発展を願っています。

名古屋大学の特色を生かしつつ、Nagoya Universityとしてさらに発展することを期待しています。

講師紹介

中村 新男(なかむら・あらお)工学研究科教授

学歴

  • 1975年03月 東京大学大学院 理学系研究科 物理学専攻 博士課程修了

職歴

  • 1975年04月 〜 1986年03月 日本学術振興会奨励研究員、エコール・ポリテクニク(フランス)研究員、日本学術振興会特定領域奨励研究員(東京大学物性研究所)、東北大学助手(工学部応用物理学科)
  • 1986年04月 〜 1991年04月 名古屋大学助教授(工学部応用物理学科)
  • 1991年05月 〜 2012年03月 名古屋大学教授(工学部応用物理学科、理工科学総合研究センター、工学研究科応用物理学専攻、工学研究科マテリアル理工学専攻)

取得学位

  • 理学博士(課程)

専門分野

  • 物性物理学
  • 光物性・レーザー分光
  • 半導体物性

所属学会

  • 日本物理学会
  • 応用物理学会
  • 日本光学会
  • フラーレン・ナノチューブ・グラフェン学会
  • アメリカ物理学会

講義資料

光と物質の関わりから学ぶこと


投稿日

September 08, 2015