量子情報特論1-2018

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講師BUSCEMI Francesco 准教授
開講部局情報学部/情報学研究科 2018年度 後期
対象者修士1, 2年 (1単位)

講義目的

量子情報理論の手法について理解することを目標とする。専門科目で量子力学,情報理論の理論と応用について学んでいくためのきっかけとする。 この講義は次の「量子情報特論2」講義にもつながる非常に基本的なトピックであるため,深く正確に理解することが求められる。

授業内容

「量子情報特論1」では,量子情報理論の基本についての講義である。 「複素ベクトル空間,内積,ティラクのブラケット記法,外積,直交射影,スペクトル定理,テンソル積」を復習し, 「量子力学の公理,量子状態,シュレーディンガー方程式,量子測定,量子ランダム数字ジェネレータ,量子エンタングルメント, ベルの不等式,量子テレポーテーション,量子超高密度符号化,量子テレポーテーションと量子超高密度符号化の最適性」を学習する。 この講義は次の「量子情報特論2」講義にもつながる非常に基本的なトピックであるため,深く正確に理解することが求められる。

授業期間中の課題・宿題等

自身の研究テーマについての研究計画書の策定とプレゼンテーション

教科書・参考文献・履修条件等

必要に応じて参考資料を配布する。

講義計画

  1. 複素数線形代数
  2. 国内や国外での研究組織の構築と課題
  3. 予算申請と研究計画
  4. 量子力学の公理(1)
  5. 量子力学の公理(2)
  6. ベルの不等式
  7. 量子テレポーテーション
  8. 量子超高密度符号化

講義資料

Working notes for an introductory course on quantum information theory

成績評価方法・基準

レポート80%,講義時の議論の評価(積極的な参加,発言)20%で評価し,合計100点満点で60点以上を合格とする。


投稿日

May 16, 2020