構造物と技術の発展-2017

講師中村光 教授, 勅使川原正臣 教授, 福和伸夫 教授, 水谷法美 教授, 中野正樹 教授, 丸山一平 教授
開講部局工学部/工学研究科 2017年度 前期
対象者工学部 (2単位週1回 全15回)

授業の目的およびねらい

土木・建築構造の建設技術の歴史的変遷とその役割について、その基本となる土、鋼、コンクリートなどの材料特性、設計論・技術論的観点、水・エネルギー・交通など、都市のインフラである社会基盤整備の観点、さらに、各種の自然災害に対する防災論などの諸観点から概説し、代表的技術および構造物の歴史的展開を紹介する。そして、土木・建築の、過去から未来へとつながる技術の歴史的継承の様相とその意義について教授するとともに、土木・建築構造の技術課題を解決するための総合力・創造力を修得させる。

達成目標

代表的な土木・建築構造について、歴史的発展経緯、全体像を理解し、土、鋼、コンクリートなどの材料特性、設計論・技術論的観点、社会基盤整備の観点、防災論の観点から説明できる。

授業の工夫

学生の興味を引く事例を多く取り上げる、学生に質問をすることで発言する機会を設けるなどの工夫をしている。

バックグラウンドとなる科目

構造工学、材料工学、水工学、地盤工学、地震工学に関わる講義すべて

教科書

各教員より配布資料を配布する。

参考書

参考書は適宜紹介する。

質問への対応

講義中、及び講義終了時にコンタクトすることを基本とするが、他の時間については、電子メールを用いて対応する。

授業内容

日時 内容 教員
1 ガイダンス 勅使川原
2 技術者と倫理 中村
3 東日本大震災・南海トラフ地震と防災減災 福和
4 阪神淡路大震災・熊本地震と耐震化 福和
5 構造システムの外観 丸山
6 要求性能、部材、材料 丸山
7 国土を支える技術としての地盤工学 中野
8 防災地盤工学と環境地盤工学 中野
9 海岸侵食と海岸保全技術 水谷
10 津波・高潮災害と沿岸防災 水谷
11 建設材料の発展と構造物 中村
12 インフラの維持管理技術 中村
13 コンクリートの始まりから鉄筋コンクリート構造の誕生まで 勅使川原
14 中高層から超高層RCを実現させた技術 勅使川原
15 総括 勅使川原

評価方法と基準

6 教員が、個別にレポート課題を提出する。各教官がレポート内容を採点し、その合計点により総合評価する。合計点が 60 点以上を可、70 点以上を良、80 点以上を優、90 点以上を秀 とする。なお、出席数が 7 割を満たない者は欠席扱いとする。


投稿日

May 10, 2020