低炭素都市学/Low-Carbon-City-Studies-(English-Lecture)-2013

course
講師谷川寛樹 教授
開講部局環境学研究科 2013年度 前期
対象者環境学研究科 博士前期課程1年、2年 (2単位週1回全15回)

授業の目的・ねらい

都市の開発整備の中に地球温暖化防止を組み込んでいくことを目指して、低炭素型都市づくりのための政策・計画、技術、制度について体系的に学ぶ。二酸化炭素排出量の議論だけでなく、都市開発に不可欠な資材や技術、投入された資源によるサービスなどをシステム的に考慮し、日本および先進国の都市における低炭素プランについてもレビューし、受講者のプレゼンテーション、ディスカッションを交え講義を行う。

授業の工夫

低炭素化へ向けた都市づくりは、人類の持続可能性を担保するために緊急の課題ですが、都市が提供する様々な社会サービスを受容するためには、社会基盤施設や建築物と行った多くの物的ストックやエネルギーが必要です。本講義では、都市の低炭素化を様々な視点から理解するために、次のような工夫を行っています。

  • 外国人客員教員等による講義も含まれるため、講義内容に連続性を持たせつつ、ディスカッションを含めながら、習熟度の確認を行う。
  • 各回の終わりに Reaction Paper(小テスト)を行い、教員と受講者間でのコミュニケーションの一助としている。
  • 本分野にて国際的に著名な研究者による講義を実施するためにテレビ会議システムを活用し、受講者と直接コミュニケーションできる機会を設けている。
  • NUCT を活用し、講義資料の配付、質問掲示板の設置を行うとともに、博士課程学生による TA(ティーチングアシスタント)のサポートにより講義テーマに関する理解扶助を促している。

授業内容

  1. 地球温暖化と都市
  2. エネルギーと炭素
  3. エネルギーフロー
  4. マテリアルトリック・フロー
  5. 低炭素排出と低物質投入
  6. 低炭素社会の指標
  7. 環境効率
  8. ストック型社会
  9. 低炭素都市と経済
  10. IPCC:国際的取組(1)
  11. IPCC:国際的取組(2)
  12. 低炭素社会を支える技術
  13. 日本の都市における低炭素/低物質へ向けた取組
  14. アジア都市で低炭素型社会実現にむけた方策

教科書

none

成績評価方法・基準

  • Short Essay on every class (30%)
  • Discussion, Presentation (20%)
  • Final Report (50%)

投稿日

November 19, 2014