講師 | 宗宮弘明 教授 |
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開講部局 | 農学部/生命農学研究科 2006年度 後期 |
対象者 | 農学部資源生物学科3年生 |
動物が生き残るために必要なものは何か? 食べ物がまず第一に必要だろう。ついで、配偶相手を見つけ子供を残すことが必要だ。これがうまく行けば、当面その動物種は地球上に生き残ることができる。動物の感覚器は、この2つの生物過程をうまく行うためにあると考えても間違いは無いと思う。感覚器は情報と知識の窓口になる。生きてゆくためには常に感覚を研ぎすましておかなければならない理由はここにある。授業では、感覚器だけで処理できる問題と脳を動員してまで感覚を成立させる点にも注目する。錯覚が生まれる理由はそこにある。授業は理科系だが、大学で学んで生きてゆくためには、物事を総合的に見る必要があることを強調したい。そこで授業は文理融合型のものとなる。「エー!ソウナノ!」「もっと、自分で勉強してみるか!」となってくれたら、うれしいなー。と思いながら、授業をやっています。
動物が生きていくうえで感覚器官がどのような役割を果たすかを解説する。さらに視覚を例として、見ることと(感覚)、描くことと(運動)、認識すること(脳の働き)の意義をこの授業の中で探求する。授業を受けて興味をもったことを、自分で調べて自分で考え、自分の知識体系の中に組み込む訓練を、レポート作成時に行う。
プリントを配布する。
授業を受けて興味をもったことを、自分で調べて自分で考え、自分の知識体系の中に組み込む訓練を、レポート作成時に行う。レポートは 7 回提出する。講義の後に復習を兼ねて、興味をもった事項について調べ、自分の意見をレポート(A4、1枚にまとめる)にして提出。試験は行いません。
回 | 授業内容 |
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1 | 生物学の基礎1:生命の歴史とヒトの誕生(われわれの現在の位置) |
2 | 生物学の基礎2:生命科学の歴史と大学の役割(大学で学ぶ意味) |
3 | 感覚とはなにか?感覚は情報の窓口! |
4 | 視覚1:動物の視覚系 |
5 | 視覚2:化学者ダルトンと色盲 |
6 | 視覚3:見る、描く、認識する(鉛筆・消しゴム持参) |
7 | 視覚4:錯視の世界 |
8 | 視覚5:眼の世界と脳の世界 |
9 | 味覚の世界 |
10 | 嗅覚の世界 |
11 | 聴覚の世界 |
12 | 音のデザイン |
13 | 触覚と幻肢 |
14 | サヴァン症候群とは? |
15 | 共感覚とはなにか? |
January 21, 2016