ロシア語2-2011

講師サヴェリエフ・イゴリ 准教授
開講部局教養教育院 2011年度 前期
対象者文系学部 (1.5単位週1回全15回)

授業の内容

この授業では、発音の仕方から始め、ロシア語の文法体系をきちんと、しかもできるだけ効率よく習得してゆき、文章読解などの際に必要不可欠となるロシア語の基本事項を学ぶことを主眼とします。そして、辞書を使いこなしつつ、自分の力で文章を理論的に分析していくことができるような能力を養い、言語に対する正確な作法というべきものを身につけてもらいます。これは、ロシア語の学習を将来も続け、ロシア語を実際に使用してゆくにあたっての第一歩であり、大切な基礎となるはずです。

授業の工夫

新入生は、初めて英語以外の言語を体験することになり、ロシア語を初歩から学びます。少人数学習ですので、進歩が比較的に早いです。文法の基礎を身につけ、自分なりの文章を作ったり、発話してみたり、遊戯感覚で外国語を習います。予習・復習には、なるべく多くの練習問題を解き、できるだけ声を出して文章を読むのが大切です。また、授業では、小テストを行います。毎日の練習を積み重ね、聞く、話す力、読む、書く力は徐々に上達します。

授業の目標

この授業の目標は、基礎知識と運用力を養成することです。「読む」「書く」「聞く」「話す」の四技能をバランスよく総合的に身につけることを目指します。「生きたロシア語」に触れながら学習を進めます。また、ロシア語世界が身近になるよう、視聴覚メディアなどを通じて文化・習慣・歴史・社会事情等についても学び、国際的視野を涵養する一歩とします。

授業の内容

この授業では、発音の仕方から始め、ロシア語の文法体系をきちんと、しかもできるだけ効率よく習得してゆき、文章読解などの際に必要不可欠となるロシア語の基本事項を学ぶことを主眼とします。そして、辞書を使いこなしつつ、自分の力で文章を理論的に分析していくことができるような能力を養い、言語に対する正確な作法というべきものを身につけてもらいます。これは、ロシア語の学習を将来も続け、ロシア語を実際に使用してゆくにあたっての第一歩であり、大切な基礎となるはずです。

教科書

佐々木照央『速修ロシア語』(白水社)、プリント配布。

スケジュール

講義内容 キーワード
1 アルファベット、文字と発音(1) アルファベット、文字、発音
2 文字と発音(2):子音の同化、特殊な発音、 動詞の不定形、можно+動詞不定形、名前の尋ね方、日常の挨拶、 人称代名詞、所有代名詞、名詞の性 発音、挨拶、代名詞
3 動詞の現在形:現在人称変化、所有代名詞、疑問代名詞と格 動詞、現在形、文章
4 動詞の変化:過去形、名詞複数形 動詞、過去形、名詞
5 合成未来、形容詞、命令形、ся動詞 動詞、未来形、形容詞
6 前置格、前置詞вとнаの違い 名詞、前置格、前置詞
7 生格、生格をとる前置詞、否定生格 名詞、生格
8 対格、複数生格、個数詞と格の結合 名詞、対格、個数詞
9 運動の動詞:定動詞・不定動詞、移動の手段、接頭辞と定・不定動詞 動詞、運動の動詞、定動詞・不定動詞
10 造格、手段の造格、動詞の造格支配、前置詞c+造格、чтобы、条件文と仮定法 名詞、造格、仮定法
11 完了体・不完了体 動詞、完了体、不完了体
12 与格、年齢の表現 名詞、与格、年齢
13 関係代名詞который、形容詞の短語尾 関係代名詞、形容詞、短語尾
14 形容詞の最上級・比較級 形容詞、最上級、比較級
15 副動詞 副動詞

講義ノート

講義ノート

課題

課題

成績評価

平常点および学期末試験の成績により評価する。

辞書

語学を学ぶには辞書が必要なことは勿論ですが、最初は必ずしも必要ではありません。ロシア語は語形が複雑に変化しますので、語の形を辞書で引いてもそのままの形では辞書に出ていないことが多いのです。初学者はこれで嫌になるかも知れません。従って、文法が少し分かりかけた段階で辞書を使えばよいでしょう。それまでは自分で簡単な単語帳を作っておけばよいのです。

この十数年ほどに二冊の大きなロシア語辞典が出版され、そのどちらも学問的に立派な辞典です。また語彙の数もかなりなものですので、ロシア語の関係者は恵まれた状況にあるといえます。次の辞書がそれに当たります。

(1)「研究社露和辞典」(研究社):この辞典は語彙数26万語と我が国最大の辞書です。語彙数だけでなく文法事項や例文・用例、慣用的表現などが豊富に載せられており、これ一冊あれば他のロシア語の辞典は必要ないほどのものです。また語彙数の多さから、理工系の専門分野の語彙も豊富に載っています。

(2)「岩波ロシア語辞典」(岩波書店):この辞典は前記の辞典より語彙数は少なく、13万語ぐらいのものです。しかし研究社の辞典より後に出版されたこともあり(ソ連邦の崩壊の後です)、比較的新しい語彙が載っています。また研究社の辞書と同じ大きさにも拘わらず、語数が少ないだけに辞書が見やすくなっています。勿論、文法的な項目や例文等もしっかりしていますし、何よりも全体的に洗練されています。語彙数の点でもかなりなレベルのロシア語を読むにも不足はないようです。

(3)「博友社ロシア語辞典」(博友社):この辞書は改訂版が出て新しくなりました。辞書の語彙数は6万語ぐらいです。この数は初級・中級者に丁度良い語彙数ですし、例文も初級の人にはわかりやすいものです。また簡単な和露語彙集が付いていますし、各単語に発音記号が表記されています。編者の故木村彰一先生は日本のスラヴ学の創始者でもあった人なので、学問的にも信頼に値する辞書になっています。また大きさが丁度良く、大学に持ってくるのにも問題はないでしょう。大きさと内容が初級者にはぴったりとした辞書はロシア語に関してはこれしかありません。

(4)「コンサイス露和辞典」(三省堂):昨年新しい版になりました。コンパクトな中によくこれほど多くの内容を入れたものだと関心してしまうほどです。今まで不完了体を見出しにしていた動詞を他の辞書と同じ方式に変えました。語源の項目があります。良い辞書ですが、ロシア語のできる人が携帯するタイプの辞書ですので、初級者には勧められません。

(5)「パスポート初級露和辞典」(白水社):これは学習辞典です。語彙数は7千語です。大きな特色は、各単語にカタカナの発音と重要単語には文法解説が記されていますし、また二色刷りになっていて見やすいところでしょうか。

(6)「ロシア語ミニ辞典」(白水社):ハンディな2万語弱の語彙を納めた露和と和露が一緒になった辞書です。各単語にカタカナの発音が表記されています。これには例文がありません。旅行等の目的で持っていくには便利な辞書ですが、学習者には勧められません。

一人でロシア語を学ぶための参考書

参考書は初歩のロシア語に関してはたくさんありますので、ここでは私が推薦できるものを若干挙げておきましょう。

(1)「必携ロシア語変化総まとめ」(レシュカ、ベセリー著、白水社):著者はチェコの人です。ロシア語の名詞や形容詞、動詞等の変化がまとめてあり便利です。

(2)「現代ロシア語文法」(城田俊著、東洋書店):教科書形式で独習できるようにロシア語文法を一通りまとめた本です。

(3)「テーブル式ロシア語便覧」(和久利誓一著、評論社):非常にコンパクトにロシア語文法全体を「テーブル式」に詳細にまとめた本です。学問的にもかなり高度な内容があります。

(4)「ロシア文法」(八杉貞利、木村彰一著、岩波書店):一昔前のロシア語の文法書ですが、記述がすばらしく、一通り文法を終えた段階でこれを通読するとロシア語文法が体系的な知識として頭に入ります。日本ではこれを越える文法書は今でも出版されていません。残念ながら今では絶版のようですが、図書館にはありますので参考にして下さい。

(5)「しっかり学ぶロシア語」(前木洋子著、ベレ出版):ロシア語の初歩を独習する人のために書かれたものです。各課の基本例文、文法の説明のなかの重要な活用の変化などが収録されているCDが付いていて便利です。

(6)「ゼロから始めるロシア語」(長野俊一著、三修社):ロシア語は語尾変化が多いので、少しずつ変化のパターンを習得できるように構成してあります。例文もたくさん盛り込まれていますので、基本テキストとともに声に出して読むことは大切です。


投稿日

May 08, 2020