時代遅れの教育者・研究者の呟き

少年易老学難成を生身で感じて

私は 1973 年に名古屋大学に入学し、学生・院生として 9 年間学んだ後、1982 年に工学部合成化学科の助手に採用されました。一度転出して 40 歳前後の約 5 年間を他大学で過ごした経験を経て、1999 年に自分が育った研究室に戻りました。それ以来、自ら学んだ専門科目を学生に教え、それに寄った学問分野を生業としてきましたので、概して言えば幸せな教員生活でしたが、年年歳歳「少年易老学難成 一寸光陰不可軽」（朱熹）の思いを強くしています。一方、私は人とのコミュニケーションを楽しむ質で、主に教育現場を通しての出会いや触れ合いが多く心に残っております。名古屋大学は、過去半世紀近くの間に、何段階にもわたり変貌を遂げました。今後も保つべき大学の基軸は堅持し、見直すべきは迅速に改めることで、弛まない発展を続けられることを祈念いたします。

講師紹介

松下 裕秀 （まつした・ゆうしゅう） 工学研究科教授

学歴

• 1977 年 名古屋大学 工学部 合成化学科 卒業
• 1982 年 03 月 名古屋大学大学院 工学研究科 応用化学専攻 博士後期課程 修了
• 1979 年 03 月 名古屋大学大学院 工学研究科 合成化学専攻 博士前期課程 修了

職歴

• 名古屋大学工学部助手 , 1982 年 04 月 ～ 1987 年 07 月
• 名古屋大学工学部講師 , 1987 年 08 月 ～ 1993 年 12 月
• 名古屋大学工学部助教授 , 1994 年 01 月 ～ 1994 年 07 月
• 東京大学物性研究所助教授 , 1994 年 07 月 ～ 1999 年 03 月
• 名古屋大学工学研究科教授 , 1999 年 04 月

学内兼務職

• 名古屋大学 , 総長補佐 , 2004 年 04 月 ～ 2007 年 03 月
• 名古屋大学 , 副総長 , 2007 年 04 月 ～ 2013 年 03 月
• 名古屋大学 , 大学院創薬科学研究科長 , 2012 年 04 月 ～ 2013 年 03 月
• 名古屋大学 , 大学院工学研究科長 , 2013 年 04 月 ～ 2015 年 03 月
• 名古屋大学 , 理事・副総長 , 2015 年 04 月 ～ 2019 年 03 月

取得学位

工学博士 , 名古屋大学 , 課程 , 1984 年 02 月

研究分野

アニオン重合、ブロック共重合体、星型共重合体、自己組織化、ナノ相分離構造、超分子、水素結合、階層構造、アルキメデスタイリング、高分子準結晶、透過型電子顕微鏡、Ｘ線散乱、中性子散乱、モルフォジー制御

所属学会

• 高分子学会 副会長 , 2013 年 05 月 ～ 2015 年 05 月
• 日本化学会
• 日本レオロジー学会 理事 , 2009 年 04 月 ～
• アメリカ化学会

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