こころの健康を維持する-2009

講師本城秀次 教授
開講部局研究協力部社会連携課 2009年度 公開講座
対象者満18才以上の方

講義内容

近年、わが国の自殺者は3万人を超え高い水準を維持している。その背景にはうつ病の存在が指摘されている。そのため、うつ病の予防、早期発見のために、様々な対策が講じられてきている。こうした努力によって、うつ病に対する知識は、一般の人々の間に、かなり普及していると考えられる。しかし、必ずしもまだ十分とは言えない。そのため、本講座では、うつ病について全般的な知識を与えることによって、うつ病に対する理解を深めることを第1の目的とする。さらにその上で、妊娠出産期における精神障害とりわけうつ病とその関連疾患を取り上げ、母親のうつ状態が子どもの育児や母子の相互作用に与える影響などについて述べることにする。それによって、妊娠産褥期の母親の精神的健康の重要性を明らかにする。

講師紹介

本城秀次(ほんじょう・しゅうじ) 発達心理精神科学教育研究センター 教授

学歴

1975 年 名古屋大学医学科 卒業

取得学位

医学博士

現在の専門分野

  • 児童青年精神医学
  • 乳幼児精神医学

現在の研究課題

  • 登校拒否,家庭内暴力の臨床的研究
  • 母親の精神的健康と母子関係

所属学会・学会活動

  • 小児精神神経学会
  • 思春期・青年期精神医学会
  • 日本精神神経学会
  • 日本児童青年精神医学会 理事 1994-
  • 乳幼児医学・心理学会 副理事長 1990-

講義ビデオ

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ビデオ中で次の文献から図を引用しています。

  • 野村総一郎、樋口輝彦、尾崎紀夫編『標準精神医学 第 4 版』、P.136、医学書院、2009

講義資料

こころの健康を維持する


投稿日

May 07, 2020