細胞を観る、記載する、そして伝える

コオロギの組織観察

この講義では、主に2つのテーマを掲げて観察・発表を行います。10月中旬~ 11月下旬までは第1 のテーマとして、「コオロギの組織観察」に取り組みました。学生は「脳神経運動系」「循環系」「呼吸系」「消化系」「泌尿生殖系」それぞれの部位の観察を担当する5 つの班に分かれて解剖・観察を行い、観察から得られた知見及び考察を発表会で発表しました。

実験開始の2週間程度前から解剖実習期間中にかけて、各学生は解剖に用いるコオロギの飼育・観察を行います。解剖実習で観察する部位について意識しながら観察や調査を行い、そこで得られた発見も参考にしながら実習に臨んでいました。学生の中には、飼育の過程でコオロギに対して愛着が湧いてきたと話していた人もいました。

解剖実習風景。解剖実習、発表会は、すべて宮田先生の研究室で行われます。

解剖に用いたコオロギです。雄と雌のつがいを2週間飼育・観察し、解剖実習に臨みます。

泌尿生殖系を対象として解剖・観察中です。

状況の記録には、スマートフォンも用いられていました。

発表会風景。各班の発表の後、学生主体で質疑応答が行われます。先生は見守り役に徹します。