大学における研究開発の在り方一考察工学部/工学研究科村松直樹 教授2008年度 退職記念講義企業から転職して束の間の5年でした。当時は、もうひと仕事、本来の研究ができるだろうと期待しました。間もなく、“一応、研究職ですが”と答えるようになりました。確か2年ほど前、“東大生はなぜ「一応、東大です」と言うのか?”という本が店頭に並びました。読んでないので詳細は分かりませんが、この場合の“一応”は本来の意味以上の含みがあるのでしょう。しかし私のそれは、おおよそとか概略の意でむしろ“強いて言 ....続きを読む →