「出会い-そして-数学」−微分方程式のNewton図形をめぐって−多元数理科学研究科三宅正武 教授2009年度 退職記念講義私が45年前に入学した頃、グリーンベルト脇の楠木は直径が10センチ位で高さは3メートルほどであったが、今では、見違えるほどの大木になった。随分時間が経ったものだと思うばかりだ。私は、大学院で数学の勉強をしたいとの思いで理学部に入学したのだが、数学の研究者になれるなどと考えた事はなかったし、まさかここで定年を迎える事になるとは思いもよらなかった。 当時、1、2年次は教養部に所属した。学部毎に ....続きを読む →