公衆衛生学の教育・研究の教員生活三十年を振り返って

公衆衛生学の教育研究の 37 年

1972 年に医学部の教員となって以来、37 年間名古屋大学で過ごしたことになります。1998 年から新設された保健学科でしたが、学部運営の確立、博士前期課程、さらに後期課程の立ち上げと、教育研究組織の整備に多くのエネルギーを注ぎました。新しい保健学科をつくるという夢のある時間でもありました。博士課程設立後には、自治体や企業の保健師さんが大学院に入学してきて、私の研究フィールドも広がり、研究テーマも多様になりました。テーマとして多忙な現代社会でのメンタルヘルスの課題を中心として、職場ストレス、睡眠障害、過重労働、疎遠な人間関係などについて興味深い知見が得られました。研究熱心な院生の保健師さんたちとの共同研究があっての成果でした。多くの皆さんの協力を得て名古屋大学で教育研究ができたことを感謝いたします。

講師紹介

榊原久孝 （さかきばら・ひさたか） 大学院医学系研究科看護学専攻健康発達看護学 教授

学歴・職歴

• 1978 年 名古屋大学医学部卒
• 1982 年 名古屋大学大学院医学系研究科博士課程満期退学
• 1982 年 名古屋大学医学部助手
• 1998 年 名古屋大学医学部保健学科教授

取得学位

• 医学博士

研究分野

• 産業衛生
• 公衆衛生

所属学会

• 日本産業衛生学会
• 日本公衆衛生学会

講義資料

榊原先生 最終講義 資料

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