英語(コミュニケーション)

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講師小島 ますみ 准教授
開講部局教養教育院 2024年度秋学期
対象者学部1年生(文学部・法学部・情報学部・理学部・医学部・工学部)

授業の目的

本授業科目は、専門的学習のツールとして外国語の能力を高め、異文化理解を深めて、国際社会に相応しい教養を育むことが目的である。本授業では、リスニングとスピーキングを主としたコミュニケーションの能力を高め、ディスカッションやプレゼンテーションのための基礎力を養成する。

到達目標

リスニングとスピーキングを主としたコミュニケーションの能力を高める授業活動を通じて、ディスカッションやプレゼンテーションのための基礎力を身につける。

授業の工夫

学生がグローバルな問題に対する意識を高め、自分の意見を英語で述べ、相手と議論する力をしっかり伸ばすように、授業設計しています。扱うトピックは、キャッシュレス化、環境問題、食の問題、教育問題、スマートフォンやSNSとの付き合い方、ゲーム依存などです。そのための柱として、1)インプット活動、2) アウトプット活動、3) 授業用サイト・AIツールの活用と知識の定着を重視しています。以下では、キャッシュレス化への賛否を例に、3つの柱を説明します。

1.インプット活動
いきなりディスカッションするのは難しいので、トピックに関連するリーディングやリスニング活動を行い、議論するために必要な 表現や発音等を学びます。その際、教科書だけではなく、ウェブ上のニュース等も活用しています。

2.アウトプット活動
メイントピック(ここでは、Should Japan become cashless? ) でのディスカッションの前に、関連するさまざまなトピックでペアとディスカッションを行います。例えば、When do you use cashless payments? などの軽いトピックであれば即席で、Why do you think many people in Japan prefer to use cash? などの少し難し目のトピックであれば準備時間を設けてから、ディスカッションします。キャッシュレス化のメリット・デメリットについてもペアで話し合い、ChatGPTにも同じ質問をして答えを確認し、十分にブレインストーミングをした上で、メイントピックでのディスカッションをしています。ディスカッションでは、言語表現だけでなく、アイコンタクトやジェスチャーも重視しています。

3.授業用サイト・AIツールの活用と知識の定着
ディスカッションは、やりっぱなしでは十分に力が付きません。毎回何組かのペアが発表する他、授業用サイトに全員オピニオンを投稿しています。その際、オリジナルの英作文に加え、AIツールを使って推敲した作文や、二者を比較した気づきもあわせて投稿しています。教員は、毎回すべての学生の投稿に目を通し、適宜フィードバックをしています。学生には推敲した英作文を覚えるように促し、筆記テストやディスカッション・テストで知識の定着を図っています。

これらのプロセスを経て、学生は英語でディスカッションする力を伸ばすばかりではなく、リーディング力、リスニング力、ライティング力も着実に伸ばしています。学生は皆、活発にディスカッションに参加し、仲間との意見交換を楽しんでいます。笑顔が溢れる授業です。

質問への対応方法

TACTのメッセージ、またはメールで質問事項を連絡してください。その他、授業前後も適宜対応します。

講義資料

学生へのインストラクション


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。


投稿日

January 09, 2025