ビジネス日本語Ⅳ

講師加藤 淳 講師
開講部局G30 2024年度春学期
対象者G30, NUPACE (学年は問わない, 単位履修はG30学部生/NUPACE学生のみ)

授業内容

このコースは、日本語能力をさらに高め、日本のビジネス文化を理解し、日本企業や海外の日系企業社会で主体的に行動できるようになることを目的としています。 具体的には以下の能力を身につけることを目標とします。

  1. 仕事の現場で通用するビジネス日本語能力を身につけ、円滑に業務を遂行できるようになる
  2. 身につけた知識を仕事だけでなく、アカデミックな場面や日常の生活でも適切に使いこなせるようになる
  3. 就職に関わる情報を収集・分析し、日本語で自分自身の能力を的確に伝えられるようになる
  4. ケーススタディを通じて、「文化の違い」から生じる問題について多角的な視点から対応できるようになる

授業の計画

トピック 学習内容 活動/課題
1 ガイダンス/仕事について考える 就職活動を知る 自己ピーアール文1
2 仕事の日本語(1) ケーススタディ 自己分析1
3 仕事の日本語(2) ケーススタディ 自己分析2
4 仕事を知る(1) 企業の情報を見る 業界研究・職種研究
5 仕事を知る(2) 企業の情報をまとめる 企業分析の実践
6 アポイントを取る 電話・メールの日本語 メールの実践
7 説明会に参加する 質問の内容/表現を考える ロールプレイ
8 中間試験    
9 企画(1)ディスカッション プロジェクトワーク グループワーク
10 企画(2)PDCAサイクルを考える プロジェクトワーク グループワーク
11 企画(3)ビジネスプレゼンテーション プレゼンテーション グループワーク
12 企画(4)報告する プロジェクトワーク 報告書の作成
13 面接を受ける(1) 表現を考える 自己ピーアール文2
14 面接を受ける(2) 内容を考える 自己評価
15 期末テスト 総復習    

授業の工夫

 「ビジネス日本語」というと敬語が難しい、会社のルールを覚えなければならない、というように思う人が多いと思います。確かに市販されている教科書などでは、会社の場面の話し方やマナーを覚える練習をするように書かれています。

 しかし、その前にみなさんは、就職活動や進学の準備をしながら日本語を勉強する必要があります。この授業では就職活動や仕事に関する情報を集めたり、質問したりする活動をしながら、自分のキャリアパスについて考えます。そして、エントリーシートを書く、グループディスカッションをする、面接を受ける、といった練習を通して日本語能力を向上させることを目指します。

 この授業で学ぶことで、これまでに積み上げてきた日本語力を自分のキャリア形成に生かしていただきたいと思います。

 なお、ここに公開する教科書『ビジネス日本語キャリア支援ハンドブックCareer Support Handbook for Business Japanese』は、授業で使うだけでなく、自習用にも作られています。授業ではケーススタディなどの活動やグループディスカッションなどの実践を通して学生のみなさんが一緒に考え、意見を出し合います。この本で勉強するだけでなく、教室での活動にも参加してください。

評価方法

中間試験20%、期末試験20%、課題30%、授業活動への参加30%

テキスト

授業でハンドアウトを配布します。

注意事項

80%以上の出席率が必要です。

講義資料

『ビジネス日本語キャリア支援ハンドブック/Career Support Handbook for Business Japanese』 ※名古屋大学ポータルサイトで閲覧可能(学内専用)


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。


投稿日

August 27, 2024