英語(コミュニケーション)

default_image
講師井原 伸浩 准教授
開講部局教養教育院 2022年度秋学期
対象者学部1年生

授業の目的

本授業科目は、専門的学習のツールとして外国語の能力を高め、異文化理解を深めて、国際社会に相応しい教養を育むことが目的である。本授業では、リスニングとスピーキングを主としたコミュニケーションの能力を高め、ディスカッションやプレゼンテーションのための基礎力を養成する。

到達目標

リスニングとスピーキングを主としたコミュニケーションの能力を高める授業活動を通じて、ディスカッションやプレゼンテーションのための基礎力を身につける。

授業の工夫

授業の中で教えたことを、学生ができるようになることがゴールだとは、私は考えていません。むしろ大切なのは、授業の「中」だけでなく、授業期間が終わった「後」です。つまり、一人でも多くの学生が、私の授業を履修し終えた後も、自発的に英語に取り組むようになることが、私にとっての理想です。
こうした考えのもと、以下のような授業の工夫を私は行っています。

① 学術的な議論を英語でできるように、その考え方や英語表現を学び・実践します。
授業後も、少なくとも学生でいる間には、学術的な英語の議論に触れる機会があるはずです。また、学術的でなくても、論理的な議論を構築する能力は人生においてどうしても必要です。その時のために、自分の意見を英語で伝え、質疑応答ができるような準備をします。

具体的には、
・学術的な議論の「型」を学びます:学術的な議論には「型」があり、それを守れば論理的議論をすることは大して難しくありません。まず、これを学びます。
・その「型」に必要な英語表現に限定して学習します:あれもこれも学ぶとすぐに忘れてしまいますので、まずは学術的な議論に必要な英語表現だけに限定します。
・実践を重視します:学んだ表現を実際に使いつつ、その一部を色々な他の語、句、あるいは節に置き換えることで、1 フレーズの学習にとどまることなく、様々な状況で使えるようにします。

② 論理的な内容の英語をリスニングし、それに質問する練習をします。
例えば映画など、英語のコンテンツに触れることは多くあるので、その意味で英語を練習する機会は、授業外にもたくさんあるはずです。そうした機会を活かすために、まずは日本人にはどうしても聞こえない/聞こえづらい音を把握したうえで、正しく発音できればリスニングもしやすくなるとの観点から、その双方の実践練習を重ねます。

具体的には、
・リスニングのポイントを学びます:正しい発音の仕方のほか、日本人には聞こえづらい音について、どうして聞きにくいのか、実際にはどう発音されているか、学びます。
・ここで学んだ発音とリスニングのポイントを踏まえ、ニュースなど、論理的な内容の英語を教材として、発音とリスニングの実践練習を行います。
・そうしたニュースの内容に、① で身につけた学術的議論の「型」に従った質問をする練習をします。

③ オンラインで利用できる英語コンテンツを紹介します。
英語学習を継続するうえで助けになるであろう優れたコンテンツが、すでにインターネット上にはたくさんあります。授業の中で、これを積極的に紹介し、使用していきます。

具体的には、
・ネット上の有用な記事や動画を見て、授業内容の理解を深める助けにします。
・その内容を、理屈として理解するだけでなく、授業内で実践していくようにします。

教科書

必要に応じて授業で示す。


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。


投稿日

October 02, 2022