日本語教育実践入門

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講師徳弘康代 特任教授
開講部局教養教育院 春学期
対象者学部2年生

授業の目的

日本語教育(日本語を外国語としてどのように教えるか)について実際の授業に参加しながら学びます。また、日本語教育の知識の獲得だけでなく、日本人学生と留学生の交流により、異文化理解を進め、グローバル人材としての基礎力を身につけます。

授業の工夫

名大の一般の学生と国際プログラムの学生の交流の機会を設けることがこの授業の大切な目的の一つです。そのため、授業参加者には、複数回 G30 の日本語のクラスを見学し、授業に参加してもらいます。また、英語を使いながら日本語を教えることにも挑戦してもらいます。参加者には全員で協議しながらプロジェクトワークを企画し、国際プログラムの学生と協働で活動をしてもらいます。
火曜2限の授業は、各回のテーマについて、まず自分で考え、次に参加者同士で議論し、最後に教員が議論に加わってまとめるという形で進めます。

達成目標

  1. 日本語教育についての基礎的な知識を得ます。
  2. 留学生との交流により、異文化にふれ、異なる文化を理解する力を身につけます。

参考書

  • 『日本語初級 1,2 大地 メインテキスト』スリーエーネットワーク
  • 『日本語初級 1,2 大地 文型説明と翻訳<英語版>』スリーエーネットワーク
  • 『Write Now! Kanji for Beginners』スリーエーネットワーク

授業の構成

授業は、各回のテーマについて、まず自分で考え、次に参加者同士で議論し、最後に教員が議論に加わってまとめるという形で進めます。

  1. 外国語として日本語を教えるということ(国語教育との違い、教授法の紹介等)
  2. 授業の進め方(第1日目の授業:直接問答法による自己紹介の導入)
  3. 教案の書き方(「ます形」の導入を例に)
  4. 形容詞・動詞の指導の概説
  5. 「て形・た形」の指導、「辞書形・ない形」連体修飾の指導
  6. 教案作成、模擬授業
  7. 漢字の教え方(漢字圏、非漢字圏別の指導のポイント)
  8. 漢字教材作成、発表
  9. 自動詞・他動詞の知識の必要性と指導法
  10. 受身形、使役形、命令形、意向形、条件節の指導
  11. 授受表現、敬語の指導
  12. プロジェクトワーク 1、留学生との協働プロジェクト
  13. プロジェクトワーク 2、留学生との協働プロジェクト
  14. プロジェクトワーク 3、留学生との協働プロジェクト
  15. プロジェクトワーク 4、成果発表

プロジェクトワーク成果

履修条件

G30 国際プログラムの日本語科目(総合日本語・日本語セミナー)を可能な日に複数回見学できることを条件とします。日本語が母語ではない人も履修可能です。日本語能力試験N1合格以上であり、なおかつ、日本語初級の留学生の学習の支援ができるような正確で自然な日本語が話せることが条件です。

成績評価

出席 30%、見学及び授業への貢献度 50%、レポート 20%

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この講義はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。


投稿日

February 21, 2022