量子化学I

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講師柳井 毅 教授
開講部局理学部/理学研究科 2021年度通年
対象者理学部2年生 (4単位週1回全28回)

講義の目的とねらい

原子・分子の微視的世界を記述するための量子力学を学び、それを化学の諸問題に適用し、原子や分子がどのようにでき、どのような構造や性質をもつかを理解します。量子化学 I では、量子力学の基礎及びその数学的手法の解説を行い、原子や単純な分子系への初歩的な適用を議論します。そして、化学結合の様式や分子の形を決める機構などが量子力学を用いてどのように記述されるかを習得します。量子化学 II とは対をなす授業であり、後続する種々の科目の基礎となっています。

到達目標

量子力学の初歩的な理解を得て、分子軌道理論による分子の電子状態や結合機構を理解します。

授業の工夫

オンデマンド授業という形式で授業内容のスライドと課題を配布しています。学生は課題に取り組み理解を深めます。

教科書

  • D. A. McQuarrie and J. D. Simon "Physical Chemistry A Molecular Approach"; 和訳 マッカリー・サイモン「物理化学―分子論的アプローチ」上

参考書

  • 原田義也「量子化学(上・下)」 裳華房

授業内容

  1. 量子力学の導入
  2. ポテンシャル中の一粒子
  3. 調和振動子と剛体回転子
  4. 水素原子
  5. 近似手法
  6. 多電子原子
  7. 二原子分子
  8. 多原子分子・π 電子系

成績評価

授業への態度および貢献、宿題提出、中間試験,期末試験を総合し、評価します。


投稿日

January 17, 2022