名大の歴史をたどる-2016

講師吉川卓治 教授
開講部局教養教育院 2016年度 前期
対象者全学部 (2単位週1回全15回)

授業の内容

この授業は、大きくは総説編と各説編の二部構成になっており、総説編では名古屋大学の歴史を通史的に解説し、各説編ではテーマを設定して、より詳しく説明する。

授業の工夫

この講義では、名大の歴史を、学術的な水準を保ちながらも楽しく学べるように心がけています。『名古屋大学五十年史』などの確かな学術的内容を持つ文献を基礎にしつつも、大学文書資料室が名大の歴史を分かりやすく普及するために製作してきた、『名大史ブックレット』、「ちょっと名大史」、各種企画展、ムービーなどのコンテンツを総動員して講義を展開しています。また、名大の歴史を名古屋などの地域の発展と関連づけて解説するなど、地域史の視点も取り入れています。さらに、現役の総長にこれからの名大について語っていただく回を設けるなどして、名大が歴史を踏まえつつどのようなビジョンをもって教育研究活動をおこなっているのかを理解できるような配慮もしています。

授業の目標

入学したばかりの新1年生を主な対象に、名古屋帝国大学の創立から77年、前身学校から数えれば145年におよぶ名古屋大学の歴史を知ってもらうことを第一の目的とする。それを通じて、これからの4年間、あるいは大学院を入れればもっと長く学ぶ場所である名古屋大学への理解を深め、名大生としてのアイデンティティを自分なりに形成する一助とする。また、名古屋大学の歴史を通じて、明治維新後の高等教育史や名古屋を中心とする地域の歴史も学ぶこともねらいとする。

教科書

各回の内容に応じて、レジュメや資料、名大史ブックレットを適宜配付する。また、各回共通のコースパケット(資料集)も配付する。

参考書

  • 名古屋大学史編集委員会編『名古屋大学五十年史』(通史一・二、部局史一・二)
  • 名古屋大学史編集委員会編『写真集 名古屋大学の歴史1871~1991』
  • 『名大史ブックレット』第1~14巻(名古屋大学大学文書資料室刊)

本授業に関する参照 Web ページ

名古屋大学 大学文書資料

スケジュール

◆ 総説編

講義内容
1 オリエンテーション
2 名古屋大学の創基から医科大学へ (レジュメ)
3 第八高等学校 (レジュメ)
4 名古屋高等商業学校 (レジュメ)
5 名古屋帝国大学の誕生 (レジュメ)
6 新制名古屋大学の発展 1949-1989 (レジュメ)
7 現在の名古屋大学へ 1990-2016 (レジュメ)
10 名古屋大学で何を学ぶか? (名古屋大学総長による講義)

◆ 各説編

講義内容
8 流行病・地震と愛知病院・愛知医学校の活動 (レジュメ)
9 初代総長渋沢元治と新聞の中の名帝大 (レジュメ)
11 歴代総長 (レジュメ)
12 名大祭のあゆみ (レジュメ)
13 名大とスポーツ (レジュメ)
14 キャンパスの歴史と建築・記念物
15 まとめ

講義ノート


投稿日

April 29, 2020