社会的行為と言語I-2015

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講師淺尾仁彦 講師
開講部局文学部/人文学研究科 2015年度 前期
対象者文学部2年生以上他学部3年生以上可NUPACE学生履修可 (2単位週1回全15回)

授業の内容・方法

以下のトピックについて学びます。扱うトピックは、

  1. 個々人がどのように異なる言語やスタイルを使い分け、コミュニケーションにおける課題を解決しているか、また
  2. 個々人の言語活動が、言語変化などより大きなスケールでの現象とどのように結びつき、また社会はそれにどう対応していくのか

という 2 つの問題に大きく分けることができます。授業中は、英語による議論への積極的参加が求められます。

  1. 言語の多様性と多言語社会
  2. 言語の誕生と死
  3. 言語計画
  4. 方言
  5. 言語とジェンダー、世代、社会階層
  6. 言語変化
  7. 語用論の基礎
  8. ポライトネス
  9. 談話分析
  10. 言語と文化

授業の工夫

本授業は英語で開講される G30 科目であり、日本人学生と留学生が入り交じるという特性から、日本語の事例紹介と英語の事例紹介を織り交ぜ、ディスカッションの場では日本人学生と留学生がそれぞれ異文化について意見交換できるように努めました。また、さまざまなトピックをカバーするため、単なる概論の形に終始しないよう、いくつかの下位分野において最先端の研究をしている研究者をゲスト講義の形で招き、実例に接してもらうようにしました。

本授業の目的およびねらい

言語はコミュニケーション上の目的を達成するためにどのように利用されているのでしょうか。異なる言語や方言、スタイルはどのように使い分けられているのでしょうか。言語が文化を規定するのか、文化が言語を規定するのか、あるいはその両方か、あるいはどちらも正しくないのでしょうか。社会と言語は、さまざまな側面で相互に関連し合っています。この授業では日本語を中心としつつさまざまな言語からの題材をとりあげ、社会言語学の基本的な問題について理解できるよう努めました。

教科書・テキスト

Holmes (2013) An Introduction to Sociolinguistics. (4th edition)

参考書

参考書は授業中に適宜紹介します。

受講生の自宅学習

事前にテキストの指定された部分を読み予習することが求められます。またレポート課題が課されます。

履修条件・注意事項

授業は英語で行います。主に留学生を対象とした授業ですが、日本人学生も歓迎します。

講義資料

第 1 回

第 2 回

第 3 回

第 4 回

第 5 回

第 6 回

第 7 回

第 8 回

第 9 回

第 10 回

第 11 回

成績評価の方法と基準

  1. 出席および授業アクティビティ参加 40%
  2. 小テスト 30%
  3. 期末レポート 30%

投稿日

April 29, 2020