フィールドセミナーI-2014

講師竹内誠 教授
開講部局理学部/理学研究科 2014年度 集中講義
対象者理学部地球惑星科学科2年生 (3単位)

授業の内容

フィールドセミナー Ⅰ は、講義で得た地球惑星科学に関する知識について、野外で実際に観察し、理解を深める実習です。授業では岩石はシンプルに数種類に分類されることを教わりますが、野外で実際に観察すると、同じ種類の岩石でも多様な特徴があり、自然界の多様性を認識します。

地球が数万年、数億年とかけて営んできた歴史は、これらの岩石や地層に様々な情報として刻まれています。その情報をできるだけ多く読み取ることが、地球の理解へとつながります。この実習では、講義で得た知識の理解を深めるとともに、野外における観察力を身につける授業です。

授業の工夫

講義で修得した知識を野外にて実際の岩石や地層を見て理解を深めるために、

  1. まずはしっかり観察する
  2. 注目して欲しい内容について誘導尋問する
  3. 観察できる事象の意義を説明する

といった順序で、自ら観察し、考え、理解することができる様に工夫している。

講義の目的とねらい

実際に野外にて地層や岩石及び地球科学の関係施設を見学し,実物にふれることによって地球科学現象の基礎知識の理解を深め、またその地球科学的意義を考える力を養う。また様々な施設や地質を見学することにより,広い視野の育成を目指す。

履修要件

特になし

教科書

なし

授業内容

  • 9-10 月: 地質学の基礎を修得しよう (岐阜県鵜沼、揖斐川町(旧春日村)、瑞浪日帰り 3 回) - 地層・岩石・鉱物・地質構造観察、層序学の基礎 (柱状図作製)

  • 11 月: 地層の広がりを調べよう (愛知県東栄町 1 泊 2 日 1 回) - 地質調査に向けて、代表的な岩石実験、柱状図の作製、調査の方法などを通して、地球科学現象の理解を深める

  • 夏または秋: 地球物理系と地球化学系の講座が隔年でフィールド実習を行う。 - 2014 年度は地球物理学的実習

授業の様子

実習の様子

実習の様子(1)

実習の様子(2)

履修取り下げ制度について

可能である。また取り下げ届けを提出していない学生についても、出席状況等を総合的に判断して「欠席」とする場合もある。

スケジュール

日程 実習内容 担当
9/28(日) 岐阜県鵜沼の木曽川右岸にて、海洋プレート上に堆積した地層(チャート、珪質泥岩、泥岩、砂岩)の観察、及び断層と褶曲の観察 竹内
9/29(月) 瑞浪層群の好露頭を対象として、柱状図作成法、マッピング、地層対比などの実習を行なう 須藤
9/30(火) 揖斐川町(旧春日村)近辺の接触変成作用、花崗岩などの観察 ウォリス・サイモン
11/15(土), 11/16(日) 愛知県北設楽郡東栄町にて、露頭観察と柱状図作成のためのデータ収集 ウォリス・サイモン、竹内 誠、須藤 斎

講義ノート

成績評価

出席及びレポートにより判定する。全ての出席が前提。


投稿日

May 16, 2020