講師 | 尾関修治 教授 |
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開講部局 | 教養教育院 2010年度 集中講義 |
対象者 | 文学部1年生、工学部電気電子・情報工学科1年生 (2単位・週1回全15回) |
コンピュータとネットワークを全面的に取り入れた授業です。その特徴を「CALL」「e ラーニング」「LMS」「ブレンデッドラーニング」の 4 つのキーワードを使って説明します。
CALL (Computer-Assisted Language Learning) とはコンピュータを利用して語学学習を支援する設備と手法のことです。CALL のための教室設備を活用し、効果的な授業を行っています。例えば、教室内の学習者同士をランダムに組み合わせてヘッドホンとマイクで英会話を行なっています。全員が同時に会話をしている様子を教員は順にモニターし割り込んで指導しています。設備なしで対面でペアを作るのに比べ、より頻繁に多数の相手と手軽に会話を楽しめます。また、音声やビデオ教材もそれぞれの席で自由に視聴し練習することができ、教員は全員の学習の様子を一覧し個別指導ができます。
単語の学習や文法問題など、個々の学習進度や弱点が異なる場合には、プログラムされた課題を提示し確実に学習を進めていく e ラーニングが効果が高く達成感も得られます。私の授業では、授業外の e ラーニングとして他クラスとも共通で課されている「ぎゅっと e」の他に、テキストと連動した独自に作成した e ラーニングも使用しています。単なるドリル学習でなく、英会話や英作文で使用する語彙や語法・文法を全員が確実に習得できているか確認をし、効果的なコミュニケーションタスクへの導入とすることを目的としています。
教員からの課題提示や e ラーニングの状況把握、学習者同士の掲示板でのコミュニケーションなどを実現し管理するのが LMS (Learning Management System) です。私の授業では独自に LMS を運用し、教員が個々の受講者の学習状況をリアルタイムで把握するだけでなく、学習者が互いの学習内容を知ることで刺激しあい教えあう「学びの共同体」を形成しています。
これらのコンピュータやネットワークを使用した学習と、教室内ならではの会話やプレゼンテーションを組み合わせた語学学習をブレンデッドラーニングと呼びます。個別の弱点やペースにあわせた学習だけでなく、また一斉学習だけでなく、両者の調書を組み合わせ、さらに教員が十分なモニターをして適宜指導ができるというのがブレンデッドラーニングの特長です。
基礎的な語彙や文法の復習からドラマ形式の教材ビデオの内容理解・聴き取り、英会話練習と英作文まで盛りだくさんの内容でしたが、受講者全員がほぼすべてを網羅して学習することができました。
受講者からは「自分のペースで学習できた」「面白かった」等のコメントをもらっています。受講者にとって達成感のある授業ができたと自己評価しています。
Web サイトの閲覧やキー入力などのごく基本的なコンピュータスキルがあること。
語彙、文法、読解、作文のすべてに対してリスニングとスピーキングを組み合わせて学習・練習する。語彙や文法項目はほとんどがこれまでの復習的内容であるが、それが実際に使用できコミュニケーションが出来るかが常に問われる。
授業の基本的な流れは以下の通り:解説の後、専用の e ラーニングサイトにアクセスし練習問題、教材 DVD 視聴とそれに続く練習問題、ペアでスピーキングの練習,学習内容を元にライティング。授業中は各自パソコン端末と LL 装置を使用し、模擬的なコミュニケーション環境を活用するとともに、知識定着のための e ラーニングを並行的に行う。
授業用 Web サイトは授業時間外・学外でもアクセス可能であるので、練習問題の相当部分は授業時間外に自習することを求める。
なし
回 | 講義内容 |
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1 | 授業方法の解説と授業用サイトの利用登録ほか |
2 | Unit 1A |
3 | Unit 1B, Unit 2A |
4 | Unit 1 まとめテスト, Unit 2A |
5 | Unit 2B |
6 | Unit 2 まとめテスト, Unit 3A |
7 | Unit 3B |
8 | Unit 3 まとめテスト, Unit 4A |
9 | Unit 4B |
10 | Unit 4 まとめテスト, Unit 5A |
11 | Unit 5B |
12 | Unit 5 まとめテスト, Unit 6A |
13 | Unit 6B |
14 | Unit 6 まとめテスト |
15 | 講義全体のまとめ/テスト(授業時の小テストの補完) |
講義ノートの例 (PDF 文書, 46KB)
ユニットごとに行うテストの成績と、練習問題等の成績データを集積して評価する。
対面授業に加え、課外学習として、「ぎゅっとe」(上級)リスニングを課し、その消化率に基づく 評価を授業全体の評価の 20%とする。また、TOEFL-ITP の成績 (Listening) の評価を 30%とする。
欠席した回の課題、あるいは授業時間内に完了できなかった課題についても本授業専用のeラーニングサイトで自習できる。その結果も成績評価に含める。
May 08, 2020