講師 | 伊勢田哲治 准教授 |
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開講部局 | 教養教育院 2006年度 前期 |
対象者 | 全学の1、2年生 (2単位・週1回全14回) |
17世紀以降発展してきた西洋流の自然科学の成功は否定することができない。しかし、この成功の副産物として、怪しげな主張が「科学」の装いをまとうことで受け入れられようとする、いわゆる疑似科学が多く見られるのも事実である。しかし、では何が科学で何が疑似科学かという問に答えるのは一見して考えられるほど容易ではない。
本講義では、科学哲学の観点からこれらの疑似科学とよばれるものを分析することを通じて、科学とは何か、科学的思考とは何か、ということについて理解を深めてもらう。とりあげる事例としては、テキストで挙げている創造科学、超心理学、占星術、代替医療などのほか、随時その他の事例を補っていく。科学哲学の側の分析の観点としては、理論の検証の問題、科学的実在論の問題、パラダイム変換の問題などをあつかう。
17世紀以降発展してきた西洋流の自然科学の成功は否定することができない。しかし、この成功の副産物として、怪しげな主張が「科学」の装いをまとうことで受け入れられようとする、いわゆる疑似科学が多く見られるのも事実である。しかし、では何が科学で何が疑似科学かという問に答えるのは一見して考えられるほど容易ではない。
本講義では、科学哲学の観点からこれらの疑似科学とよばれるものを分析することを通じて、科学とは何か、科学的思考とは何か、ということについて理解を深めてもらう。とりあげる事例としては、テキストで挙げている創造科学、超心理学、占星術、代替医療などのほか、随時その他の事例を補っていく。科学哲学の側の分析の観点としては、理論の検証の問題、科学的実在論の問題、パラダイム変換の問題などをあつかう。
スケジュールはスケジュール表を参照。該当する教科書の節は授業の前または後に各自読んでおくこと。授業ではテキスト自体の解説というよりは、テキストの内容を補足するような話を行います。
伊勢田哲治『疑似科学と科学の哲学』名古屋大学出版会、2003 年
戸田山和久『科学哲学の冒険』NHK ブックス、2005 年
伊勢田哲治
研究室 情報科学研究科棟 204 号室
回 | 講義内容 | |
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1 | 科学哲学とは何か (教科書 序章) |
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2 | 創造科学とID論 (教科書 第一章第一節) |
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3 | 帰納主義と反証主義 (教科書 第一章第二節) |
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4 | 精神分析学の科学性 (第1回レポート課題配布) |
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5 | 過小決定の問題 (教科書 第一章第三節) |
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6 | 占星術・錬金術と天文学・化学 (教科書 第二章第一節,第1回レポート提出) |
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7 | 新科学哲学 (教科書 第二章第二節・第三節) |
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8 | 常温核融合 (第1回レポート返却) |
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9 | 科学的実在論論争 (教科書 第三章第二節・第三節) |
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10 | 科学的実在論論争 (教科書 第三章第二節・第三節) |
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11 | 代替医療 (教科書 第四章第一節,第2回レポート課題配布) |
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12 | 科学の相対性 (教科書 第四章第二節、第三節) |
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13 | 信じやすさの心理学 (教科書 第五章第一節,第2回レポート提出) |
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14 | 確率的思考 (教科書 第五章第二節、第三節、まとめ,第2回レポート返却) |
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15 | まとめ・期末試験 |
第 1 回
第 2 回
第 3 回
第 4 回
第 5 回
第 6 回
第 7 回
第 8 回
第 14 回
レポート各25パーセント、期末試験50パーセントの比重で行う。全体として60パーセント以上をとることが単位発行の条件である。
レポート
期末試験
第 1 回
第 6 回
第 11 回
第 13 回
菊池聡ほか『不思議現象 なぜ信じるのか こころの科学入門』(北大路書房)
May 15, 2020