講師 | 柴田好章 教授, 的場正美 教授 |
---|---|
開講部局 | 教育学部/教育発達科学研究科 2010年度 前期 |
対象者 | 教育学部 (2単位・週1回全15回) |
名古屋大学教育方法研究室では、教育の科学化を標榜し、50 年にわたり授業分析を研究の柱としてきた。本講義では、授業において学習者がどのようなことを学び,何を実現しつつあるのかをとらえるために、授業分析の方法を学ぶ。
この講義では、一部に演習を取り入れながら、授業分析の方法を学ぶ。また、教育研究における授業分析の可能性と課題を探究する。
資料を配布する。
重松鷹泰. 「授業分析の方法」, 明治図書, 1961 年.
重松鷹泰・日比裕. 「授業分析の方法と研究授業」, 学習研究社, 1978 年.
日比裕・的場正美(編). 「授業分析の方法と課題」, 黎明書房, 1998 年.
柴田好章. 「授業分析における量的手法と質的手法を統合に関する研究」, 風間書房, 2002 年.
名古屋大学・東海市教育委員会教育実践問題支援プロジェクト(編). 「授業記録による授業改革のプロセス」, 黎明書房, 2004 年.
柴田好章. 「学び合うことの意義の探究 —授業におけるコミュニケーションの分析—」 (第 2 回配布資料), 名大トピックス, No.146, 2005 年.
柴田好章. 「目標に準拠した授業の設計・実施・評価の技法 —授業の設計・実施・評価のサイクル—」 (教育方法学講義I —教育方法概論— 第 3 回配布資料), 2005 年.
教育実践問題支援プロジェクト. 「協同的問題解決としての参加型授業研究会 ワークショップの方法と手順」 (第 13〜14 回配布資料), 名古屋大学大学院教育発達科学研究科, 2004 年.
柴田好章. 「問題解決指向の協同的教育実践研究のあり方」 (第 13〜14 回配布資料), 2004 年.
選択肢 ア Plan、 イ 可能性、 ウ 授業改善、 エ 教育研究、 オ 教師、
カ 成長、 キ See、 ク 学習者、 ケ 累積、 コ 実践報告
回答欄 (1)____ (2)____ (3)____ (4)____ (5)____
回答欄 (1)____ (2)____ (3)__________ (4)_______
回 | 講義内容 |
---|---|
1 |
授業分析とは何か —授業分析の目的— |
2 |
教育の今日的な課題と授業分析 —個と集団との関わり、生き方の教育を例として— |
3 |
授業の可能性 —関心と関心の共有— |
4 |
授業の観察と記録 —事実に根ざす研究の意義— |
5 |
授業分析の多様なアプローチ —量的研究と質的研究— |
6 |
名大教育方法の授業分析と教育の科学化 —解釈の妥当性と知見の共有・蓄積— |
7 |
逐語記録にもとづく授業分析諸手法 —分節・発言関連図・発言表・中間項— |
8 |
授業記録との対話 —授業記録を深く読むための3段階— |
9 |
質的な授業分析への量的手法の統合の可能性 —逐語記録の量的分析— |
10 |
名大教育方法の授業分析の原理(1) —重松鷹泰のめざした教育の科学化— |
11 |
名大教育方法の授業分析の原理(2) —上田薫の動的相対主義とRR方式— |
12 |
授業研究と教師の成長 —専門職としての教師— |
13 |
授業分析と授業研究 —授業研究の方法原理としての授業分析— |
14 |
研究を媒介とした大学と学校との連携のあり方 —問題意識の共有と固有の役割— |
15 |
授業研究と学校経営 —研究する組織としての学校の自律性— |
第 1 回
第 2 回
第 3 回
第 4 回
第 5 回
第 6 回
第 7 回
第 8 回
第 9 回
第 12 回
第 13 回-第 14 回
第 15 回
評価の観点(=講義担当者が重視する学習活動)は以下の通り。
評定は、以下を総合して、判定する。
March 12, 2020