講師 | 浮葉正親 教授 |
---|---|
開講部局 | 教養教育院 2014年度 後期 |
対象者 | 学部生 (他大学を含む)日本語・日本文化研修コース (1年コース)生短期交換留学生日韓共同理工系学部留学生 (2単位・週1回全15回) |
この授業では、まず本学における留学生受け入れの実態を把握し、留学生が勉学その他の日常生活で直面する問題点を取りあげ、ディスカッションを行います。次に、グループ分けを行い、それぞれグループでテーマを決め、資料を作成し発表してもらいます。グループの中には必ず留学生を入れ、専門用語や背景知識の伝達をその場で行うことで、留学生に分かりやすく説明するテクニックを学ぶことにします。
この授業は、留学生センターの複数の教員を中心に行われますが、教師の主な役割は問題提起とアドバイスであり、授業の主体はあくまでも学生諸君です。日頃の留学生とのやり取りのなかで共感あるいは違和感を持ち、それを積極的に表現できるパワーのある学生の受講を期待します。なお受講生には、グループごとの課題だけでなく、毎時間配付する授業アンケートへの記入を義務づけます。
名古屋大学には 1200 人を超える留学生がいます。また、短期交換留学制度を利用して、海外の協定校などに留学する在学生も増えています。この授業は、名古屋大学で学ぶ留学生と在学生が討論や共同作業を通じて、両者の日本に対する理解と相互の理解を深めることを目的とします。また、名古屋大学内およびこの地域で異なる文化を持つ人々が共に生きることの意味を考え直し、多文化共生のあり方を模索します。
驚きと出会いに満ちた海外留学は刺激的な体験ですが、異文化に身をさらして暮らすことは想像以上に精神的な緊張を伴います。この授業では、皆さんが海外に留学するときに感じる「文化の壁」を教室で体験してもらいます。そのために、私たちは異文化コミュニケーションを擬似体験できるいくつかのゲームを準備しています。ゲームの内容は詳しく書けませんが、皆さんが留学先で体験する困難や不安を乗り越えるヒントになるはずです。
これから海外留学を考えている皆さんにとって、名古屋大学に来ている留学生は先輩です。この授業では、皆さんとほぼ同じ年齢の留学生二十数名が一緒に学びます。ただし、留学生たちの日本語能力はかなり高いので、共通言語は日本語です。日本語で分かりやすく説明する力が必要になります。なお、留学生と日本人学生の比率がなるべく一対一になるように、上限を 30 人とする受講制限をしています。
この授業では、留学生と在学生が数名のグループとなり、日本の社会や文化の特徴を一緒に考え、その成果を発表するプロジェクトワークをやってもらいます。留学生たちの日本に対するさまざまな疑問を引き出し、その答えを一緒に考えるのは在学生にとっても刺激的です。日本人はなぜそんなに漫画が好きなの? 地下鉄で眠っている人が多いのはなぜ? もちろん、正しい答えなどありません。メンバーの意見を一つの形にまとめ上げていくプロセスで、皆さんはコミュニケーションの大切さを学ぶはずです。
この授業は、留学生センターの数名の教員が担当し、なるべく全員が毎時間授業に参加するようにしています。複数の眼で受講生を観察し、その反応をすばやくキャッチすることが可能だからです。また、授業の流れをつかみ、前時間の学習内容をフィードバックするうえでも教員同士の協力が欠かせません。
グループ発表: 「GAL」
グループ発表: 「大学生のアルバイト事情」
浮葉正親、高木ひとみ、田所真生子、渡部留美
外国人留学生と日本人学生が共同作業を通じて、両者の日本に対する理解と相互の理解を深めることを目的とします。
名古屋大学内及びこの地域で異なる文化を持つ人々が共に学び生きることの意味を考え直し、多文化共生のあり方を模索します。
特にありません。プリントを適宜配布します。
IB 電子情報館北棟 7F 071 講義室
回 | 学習内容 |
---|---|
1 | 10/06 オリエンテーション(1) (浮葉) |
2 | 10/13 オリエンテーション(2) (浮葉) - 自己紹介、アンケート |
3 | 10/20 留学生と日本社会 (渡部) |
4 | 10/27 異文化との出会い (田所) |
5 | 11/10 グループ活動について (浮葉、高木) - グループ発表のためのグループ分けをします。授業時間中に発表準備に使える時間は2コマ(180分)のみです。したがって、授業時間外の作業がとても重要です。できれば、この昼休みを使ってテーマやそれぞれの役割、授業時間外にいつ集まるかなどの話し合いを開始してください。 |
6 | 11/17 グループ発表準備 |
7 | 11/24 グループ発表準備 |
8 | 12/01 グループ発表と討論 |
9 | 12/08 グループ発表と討論 |
10 | 12/15 グループ発表と討論 |
11 | 12/22 グループ活動から学ぶ (田所)、レポート提出について (浮葉) |
12 | 01/19 留学経験から日本を考える (岩城奈巳・国際教育交流センター教授ほか) |
13 | 01/26 まとめ |
その他 | 2コマ分、グループでの自主学習等の予定があります。 |
出席、クラスへの参加度、宿題、グループ発表、レポートを総合的に判断します。
(内訳)
出席: 15%
クラスへの参加・貢献度: 20%
グループ発表: 40%
それぞれのグループでテーマを決めて発表します。
発表時間は 15 分、その後の質疑応答を 10 分、クラスメートによる評価を 5 分、1 グループの持ち時間は合計 30 分
活動に対する貢献度(自己評価): 10%
グループ発表: 30% (教員評価: 15%、クラスの学生の評価: 15%)
レポート: 25%
レポートは 2,000 字程度(A4 で約 2 枚)、ワープロソフトを使用して書いてください。手書きは不可です。
レポートのテーマは 12 月中にお知らせします。レポートの形式、レポートを書くときのきまりは、配布するプリントを参考にしてください。
指定の形式、きまりにそって書かれているかどうかも評価の対象となります。
提出期限: 1 月 30 日 (金) 午後 5 時
提出先: 国際開発研究科 1F 国際学生交流課内にある「浮葉」のメールボックス
May 08, 2020