レポート作成と口頭発表の技術

先生へのインタビュー

Q. この授業で心がけていることは何ですか?

A:   この基礎セミナーでは、「書く」ことと「話す」ことを、出席される学生さん全員にわかっていただけるように気を配っています。学生さんが今後、立派な研究をされても、それを他の人たち、例えば本学の先生、先輩や同僚、あるいは他大学の先生方に単に「伝える」だけでは、十分に内容を理解いただけないかもしれません。自分が発信する情報をどのようにすれば「受け入れ」てもらえるのか、それを学んで頂ける場を提供するように努めています。

Q. この授業を通して、先生が学生に最も伝えたいことは何でしょうか?

A:   「自分で判断することの大切さ」を伝えたいです。うまく「書く」ことと「話す」ことについては、わたしは誰にもあてはまる鉄則のようなものはないと思っています。学生さん各自にとって、よりよいものを探していくことが大事だと思っています。そのため、この基礎セミナーでは私の、あるいは他の学生さんのやり方が、自分のやり方に合うのか、自分自身で常に判断をしていただくようにしています。

Q. 授業を行う中で、近頃の学生に対してどのようなことを思いますか?

A:   与えられた課題に対して期待以上の成果を出してくれます。非常にまじめで、優秀だと思います。少し欲を言えば、もうちょっと積極性、あるいは貪欲さを持ってもらえればと思います。自分自身の持っている可能性の領域を自分自身で限定している気がします。

Q. この授業を通して何か感じたことはありますか?

A:   学生さんの方がまじめで、わたしが雑談をしたり、あるいは横道にそれたりするのを不安そうに見ているのが印象的でした。わたしがもっとちゃんとしないといけないと、むしろ教えられました。