信頼性工学に魅せられて… to be continued

2024年度退職記念講義

講師森 保宏 教授
森 保宏 教授
開講部局環境学研究科
日時2025/3/8 14:00-15:40
場所ES総合館1階 ESホール
森 保宏 教授
講師森 保宏 教授
開講部局環境学研究科
日時2025/3/8 14:00-15:40
場所ES総合館1階 ESホール

信頼性工学に魅せられて… to be continued

信頼性工学に魅せられ,構造設計の世界共通の基本的な考え方を示す「JIS A3305 建築・土木構造物の信頼性に関する一般原則」の制定など,これまでに性能設計の具現化・普及のために取り組んできた。その中で発想し興味深かったこととして,①限界状態超過確率は,標準正規空間で考えるといろいろな本質が見えてくること,②移動対数正規分布は複雑な挙動の確率分布関数を近似できることから活用範囲が広いこと,③地震動強さの指標として提案した固有周期依存型SIは,弾塑性一質点系の最大変位応答との間に「線形」関係が存在する,木造住宅の損傷度を地震・地盤種別に関わらず評価できる,固有周期間の相関が高く一様ハザードSIが活用できるなど,性能設計・評価に有用なことなどを紹介した。しかし建築構造分野では,単なるルールに過ぎない建築基準法を前提と考える人が未だに多く,まだまだ取り組むべき課題が残っている。

講師紹介

森 保宏(もり・やすひろ)大学院環境学研究科 教授

学歴

  • ジョンズ・ホプキンズ大学大学院 工学研究科 Civil Engineering専攻 1989年9月 - 1992年8月
  • 名古屋大学大学院 工学研究科 建築学専攻 1982年4月 - 1986年3月
  • 名古屋大学 工学部 建築学科 - 1982年

学位

  • Doctor of Philosophy(1992年11月 ジョンズ・ホプキンズ大学)
  • 工学修士(1986年3月 名古屋大学)

研究キーワード

構造信頼性工学,耐震工学,性能設計,確率論的地震ハザード,リスク アセスメント/リスク マネジメント

所属学協会

  • 日本建築学会
  • 日本地震工学会


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。


投稿日

May 12, 2025