人工生命、というか「感じる」と「考える」

2024年度退職記念講義

講師有田 隆也(ありた・たかや)大学院情報学研究科 教授
有田 隆也(ありた・たかや)大学院情報学研究科 教授
開講部局情報学部/情報学研究科
日時2025/3/1 15:00-16:30
場所情報学研究科棟第1講義室
有田 隆也(ありた・たかや)大学院��情報学研究科 教授
講師有田 隆也(ありた・たかや)大学院情報学研究科 教授
開講部局情報学部/情報学研究科
日時2025/3/1 15:00-16:30
場所情報学研究科棟第1講義室

講師紹介

有田 隆也(ありた・たかや)大学院情報学研究科 教授

人工生命、というか「感じる」と「考える」

計算機科学から人工生命へ移って30年。この分野の説明は難しい。国際会議にはどんな分野の研究者がいてもおかしくない。計算機による具体的手段を用いる一方、対象は生命,言語,社会,経済等の起源や進化と抽象的。ただ共通するのは、いかなるシステムも根本から疑い、より確実に理解しようとするスタンスであり、その鍵が創発と進化だ。振り返れば,ややランボーだが「感じる」と「考える」の間を行き来してきた感触がある。「期待以上の驚きを期待」するのが創発であるため、計算機実験の設計や解釈には「感じる」ことが不可欠である。「感じる」と「考える」をアートと学問に対応させてもよい。実験の設計は白いキャンバスに抽象画を描き始めるようなものだ。そして,物理には物理の言語、数学には数学の言語、映画や音楽にもそれぞれの言語がある。この間を自由に行き来するのは一筋縄ではいかないが、きわめて痛快である。

学歴

  • 東京大学 工学系研究科 計数工学 - 1988年
  • 東京大学 工学部 計数工学 - 1983年

経歴

  • 名古屋大学 大学院情報学研究科 複雑系科学専攻 創発システム論 教授 2017年4月 - 2025年3月
  • 名古屋大学 情報文化学部 部長(学部長・研究科長) 2017年4月 - 2024年3月
  • 名古屋大学 大学院情報学研究科 副研究科長 2020年4月 - 2022年3月
  • 名古屋大学 大学院情報学研究科 副研究科長 2017年4月 - 2019年3月
  • 名古屋大学 大学院人間情報学研究科 部長(学部長・研究科長)2017年4月 - 2022年12月
  • 名古屋大学 情報文化学部 自然情報学科長 2015年4月 - 2017年3月
  • 名古屋大学 大学院情報科学研究科 複雑系科学専攻長 2014年4月 - 2015年3月
  • 名古屋大学 情報文化学部 自然情報学科長 2007年4月 - 2009年3月

取得学位

  • 工学博士 ( 東京大学 )

研究キーワード

創発,人工生命,人間の進化的理解

所属学会

  • 人工知能学会 評議員 2001年4月 - 2003年3月
  • 情報処理学会 査読委員 1998年4月 - 現在
  • 電子情報通信学会
  • International Society of Artificial Life
  • 日本数理生物学会
  • 日本認知科学会


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
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投稿日

February 25, 2025